十勝管内Ｐ連と道Ｐ連が研究大会　子の夢や挑戦応援して　植松電機・植松代表が講演

（関係団体 2022-08-02付）

オンライン含め約３７０人が参加

　【帯広発】十勝管内ＰＴＡ連合会（畑健太郎会長）と道ＰＴＡ連合会は７月中旬、第６８回管内ＰＴＡ研究大会上士幌大会を開催した。主会場の上士幌町立上士幌中学校とオンライン合わせて約３７０人が参加。宇宙開発事業に携わる（株）植松電機の植松努代表が講演し、子どもの夢や挑戦を応援することの大切さを説いた。

　大会テーマは「十勝の教育風土に根ざした、人間性豊かな子どもを育てるＰＴＡ活動を推進しよう」。社会の変化に対応するＰＴＡ活動の在り方を探り、教育の諸問題を把握し、解決に向けて学校・家庭・地域社会の望ましい連携の在り方を探究することが目的。

　開会に当たり、大会長を務める管内Ｐ連の畑会長があいさつ。「会員の学習機会を設けることが大切。コロナ禍においても活動を継続していきたい」と述べた。

　来賓として十勝教育局から新山知邦局長が出席。変化の激しい時代に、地域と家庭をつなぐＰＴＡ活動の重要性を強調し「今後も、社会教育主事の派遣などによって活動を支援していきたい」と伝えた。

　続いて講演会を実施。植松代表は、電磁石の製造などを手がける植松電機の技術を土台に、（株）カムイスペースワークスを設立し、幼少期からの夢だった宇宙開発に携わっている。子どものころ母親から「思いは招く」と、自分の夢を否定も肯定もせず見守ってくれたことを振り返り「今でも大切な言葉」と述べた。

　自身の経験から、大人からの否定的な言葉は子どもにとって、心を開きづらく他者に頼らなくなってしまうことを危惧。「子どもの人生は子どものもの」とし、否定的な言動や失敗に罰を与える行為の危険性を伝えた。

　また、「仕事」を「自分の好きなことが人の役に立つこと」と説いた。「好きと必要性が出合うと、新たな価値に結び付く」と話し、子どもの挑戦心や夢に向かう行動への応援を呼びかけた。

(関係団体 2022-08-02付)