道内通勤災害状況　札幌市除く　平年並３６件　出勤時多発　転倒・交通事故９割

（道・道教委 2022-08-18付）

　道教委は、札幌市を除く道内公立学校における３年度通勤災害の認定状況をまとめた。件数は前年度比１件増の３６件で８割が出勤時に被災。全体の９割を転倒や交通事故が占めた。

　認定件数は、道内公立学校の道費負担教職員と事務局職員で当該年度に公務上として追加・再発認定を含めて認定した件数をまとめたもの。

　校種別にみると、小学校１０件、中学校８件、高校１２件、特別支援学校小・中学部４件、特別支援学校高等部１件、事務局１件。

　管内別では石狩が１０件、上川と空知が５件、胆振が４件など。日高、檜山、留萌、オホーツク、根室はゼロだった。

　出退勤別では出勤が２８件、退勤が８件。

　通勤方法は自動車が１６件、徒歩が１８件、自転車と公共交通機関がいずれも１件。

　原因は転倒が１８件、交通事故が１５件、激突、動作の反動や無理な動作が１件、その他が１件。

　車両との接触など第三者加害事案が１３件で、前年度の７件と比べ増加している。

　月別では３月が８件、１月が６件と冬型事故が多い。路面凍結による転倒や運転中の交通事故などが発生している。

　道教委のリーフレット『公務（通勤）災害を未然に防止するために』では、「特に出勤時、時間にゆとりを持った行動を心がける」「冬道歩行の際、厚手の帽子をかぶる、両手がふさがらないように心がける」など未然防止に留意するよう呼びかけている。

(道・道教委 2022-08-18付)