道教委 地学協働活動推進支援会議 各課各班総力挙げ支援 小中高一貫でキャリア教育を(道・道教委 2022-08-19付)
本庁と全教育局をつなぎ情報交流した
道教委は8日、オンラインで第1回地学協働活動推進フォローアップミーティングを開いた。空知・渡島・留萌教育局のプロジェクトチームが北海道CLASSプロジェクトの連携校の取組などを発表し情報交流。空知教育局は、振興局等と連携し、総力を挙げ夕張高校を支援してきた成果や課題を発表。「生徒が将来、地域で活躍するなら、それを見越した小中高の体系的なキャリア教育が必要では」と提案した。
本庁および教育局のプロジェクトチームが情報共有を行うことで、道内全域において地学協働活動の推進を図ることが目的。全道14教育局から51人が参加した。
はじめに社会教育課の五十嵐秀介課長補佐があいさつ。「フォローアップミーティングは年4回実施し、CLASSプロジェクトの研究指定校を支援する連携校の取組を1本、指定校・連携校以外の管内の取組を2本の3本ずつ発表していただく」などと説明し、全道への広がりを期待した。
続いて、空知・渡島・留萌教育局のプロジェクトチームが発表。空知教育局は、連携校である夕張高の取組について、渡島・留萌教育局は、それぞれの管内の取組について発表した。
うち空知局は、夕張高の本年度の取組と、事業を効果的に進めるために必要なこと、教育局の支援の3点を柱に説明。本年度の取組について「夕張高は、商業と家庭科の時間を活用し、4、5月は基礎的な市の歴史などを学び、6、7月は市長やコンソーシアム委員の講演を聞き理解を深めた上で、地元産品を使った商品を考案し地元企業に提案した」「そば粉を活用した商品の提案に4事業者が協力を申し出てくれ、そば粉で作ったカレーパンなど4つの商品化に取り組んでいる」などと説明した。
また、取組を効果的に進める要素として①教育局と振興局との連携②住民や地元企業のコンセンサスを得ること③小中高校間の体系的なキャリア教育の推進―を挙げ、②では「住民の活躍が見える仕掛けづくりが大切。行政、住民、企業を巻き込み一体となって地域づくりを進めていく土壌を少しずつつくっていくこと」、③では「生徒が将来地域で働くとすると、高校段階で、地域で活躍するイメージを明確にすることが大切。そのためには、高校、中学校、小学校でどんなステップが必要か、体系的なキャリア教育が大切ではないか」などと述べた。
また、教育局の支援については「学校と地域をつなぐ段階では社教班が、取組を実施してからは探究的な学びの充実に向け高校班の指導助言が多くなる」「取組が深化した段階では、生徒もコンソーシアム委員も思いどおりにいかないことを経験する。この一見停滞に見える段階が、みんなで解決のため知恵を出し合う重要な場。社教班、企画総務課など各課各班がそれぞれの専門性に応じて情報収集や支援に努めている」などと述べた。
このあと、質疑応答を行い、より良いフォローの在り方について意見を交わした。
(道・道教委 2022-08-19付)
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