江別市教委　３年度いじめ等認知　小・中１６２件減４８７件　不登校は５０件増で最多２５８件

（市町村 2022-08-19付）

３年度いじめの態様（クリックすると拡大されます）

　江別市教委は、市内小・中学校における３年度のいじめ認知件数と不登校児童生徒数の状況をまとめた。いじめの認知件数は前年度比１６２件減の４８７件で、小・中学校いずれも減少。要因として、新型コロナウイルス感染症の影響による活動の制限や臨時休業期間の長期化を挙げている。一方、不登校児童生徒数は、５０件増の２５８件で、小・中学校いずれも過去最多を記録した。

　調査は、いじめの問題の未然防止、早期発見・早期解決の取組の一層の充実を図るため、毎年行っているもの。７月２５日にセラミックアートセンターで行われた第１回総合教育会議で報告した。

　調査結果をみると、認知したいじめの認知件数は小・中学校で１６２件減の４８７件。内訳は、小学校が１２２件減の４１３件、中学校が４０件減の７４件となった。要因として、新型コロナウイルス感染症の影響による活動の制限、子ども同士の関わりの減少や長期にわたる学校の臨時休業期間を挙げた。

　いじめの態様（複数回答）をみると、最も多いのは「悪口、脅し、冷やかし」で１１８件減の２４０件。次いで「軽くぶつかる、叩く」が２７件減の１２０件、「仲間外し、無視」が１４件減の８４件となっている。前年度との比較では「嫌なことをさせられる」が１９件増の６６件と増加、「メール等で誹謗中傷」が３件減の１６件と減少した。

　不登校児童生徒数は、全校種合わせ５０件増の２５８件と過去最多を記録。不登校の原因は「家庭状況」「友人関係」「学業の不振」などが挙がった。

　市教委は、いじめの早期発見・早期対応を図るため、市内全ての中学１年生を対象に元年度からアンケート調査Ｑ―ＵやハイパーＱＵを導入。不登校になる可能性の高い児童生徒の早期発見に活用している。

　不登校については、教職員による課題配布や面談等を行い、適応指導教室「すぽっとケア」や別室登校、ＩＣＴ活用による支援をしていく。

(市町村 2022-08-19付)