道教委 障がい者の生涯学習推進へ 学びのニーズに対応を 第1回コンソーシアム会議(道・道教委 2022-08-22付)
道教委は17日、オンラインで「障害者の生涯学習推進コンソーシアム形成事業」の4年度第1回地域連携コンソーシアム会議を開催した。実践研究(モデルプログラム)について医療法人稲生会と北広島市教委が報告。稲生会は「障がい者は学びの機会を求めている」とし、各種講座を継続するとともに、社会教育施設の視察を計画していることを説明。アダプテッド・スポーツを推進している北広島市教委は「ことしは全市的に広げていきたい」との考えを示した。
文部科学省の「学校卒業後における障害者の学びの支援に関する実践研究」事業の委託を受け、2年度から3ヵ年計画で実施しているもの。
関係機関の連携によるコンソーシアムの形成・運営のもと、学校卒業後の障がい者の学習ニーズの把握や講座内容・方法・必要な支援策、学習プログラムなどについて実践研究を進めている。
また、各市町村の社会教育・生涯学習担当職員を対象とした研究協議会を178市町村全てで実施し、障がい者の学びを支援する人材を育成する計画だ。
この日は、オンラインで委員ら17人が参加。文科省からの行政説明、道教委の事業説明に続き、稲生会と北広島市教委が実践研究事業(モデルプログラム)について報告。
稲生会は、重度障がい者を対象とした哲学や音楽、読書、アイヌ語等の講座を実施しており、好評のため継続実施することを説明。「障がい者は学びの機会を求めている」と述べ、本年度は社会教育施設へのバスツアーも実施する計画を示した。
一方、北広島市教委は、障がい者らが公共施設に飾れるような芸術作品を作り、共生社会実現に向けた気持ちを表現する「ビッグフラッグアート」の制作や、アダプテッド・スポーツの推進について説明。「ことしはアダプテッド・スポーツを全市的に広げていきたい」との考えを示した。
続いて、道立生涯学習推進センターが道内外の先進地の市町村教委や社会教育施設を視察し、聞き取り調査等を実施し、報告書にまとめる計画を示した。
また、北海道医療大学が「障がい者が学びを継続するためには、大学との接続や連携が必要ではないか」と提案した。
今後は、11月下旬に第2回コンソーシアム会議を開催。5年2月上旬に、障がい者、支援者、関係団体等が一堂に会して1年間の成果を確認する実践交流会(コンファレンス)をオンラインなどで開催する。
2月中旬に第3回コンソーシアム会議を開き、3年間の成果等について総括するとともに、今後の在り方について話し合う予定。
(道・道教委 2022-08-22付)
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