高校生フィジカル＆メンタルセミナー　最高のパフォーマンスへ　道教委　中標津高生１１０人参加

（道・道教委 2022-08-23付）

質疑応答などを通して学びを深めた

　【釧路発】道教委は７月下旬、本年度の新規事業「高校生フィジカル＆メンタル向上セミナー」を中標津高校（赤津博久校長）を会場として実施。同校の生徒約１１０人が参加した。専門講師による講義を通して、部活動でベストパフォーマンスを発揮するための方策などについて学びを深めた。

　事業は、新型コロナウイルス感染症による制約が伴う現状で、部活動に打ち込む高校生に向けて、けが予防のためのセルフケア、体づくりのためのアドバイス、メンタルの維持・向上をテーマとしたセミナーを開催。心身のコンディションの向上を図るとともに、ベストパフォーマンスを発揮するための方策（メソッド）を提供することを目的としたもの。全道１４管内での実施が予定されている。

　この日、中標津高の７種目の部活動に所属する約１１０人の生徒が参加。「身体のセルフケア」「競技力を高めるモチベーションメンタルの維持向上」「トレーニングと栄養補給」の３つのテーマについて、講義が行われた。

　講師は、Ｄｏ―Ｃｌｉｎｉｃ整形・リハビリテーション副院長で理学療法士の山崎肇氏、コンディショニング・ラボ代表でスポーツメンタルトレーナーの吉田聡美氏、酪農学園大学農食環境学群食と健康学類食スポーツ科学研究室教授の山口太一氏の３人が務めた。　

　各講師は、生徒との対話や問題形式などの手法を取り入れながら講義を進行。生徒はそれぞれの講義に熱心に耳を傾けた。参加した生徒からは「誤った認識や知らないことがあり、正しい情報を知ることができて良かった」「スポーツにおけるメンタルの重要性や食事の際に必要な栄養素など、これからの部活動に役立てたい」などの声が上がった。

　開催校となった中標津高は、新型コロナウイルス感染症による先行きの見通せない状況が続く中で「生徒たちには部活動へのモチベーションを落とすことなく、充実した高校生活を送ってほしい」と今後の生徒たちの活躍に期待を寄せた。

(道・道教委 2022-08-23付)