義務教育学校・白糠学園が開校式 友と学び新たな歴史を 滝川校長 全力で子に向き合う(学校 2022-08-24付)
棚野町長が滝川校長(左)に校旗を授与
【釧路発】白糠町で2校目の義務教育学校となる白糠町立白糠学園が20日、開校した。校舎一体型の新たな学びやで、自立と共生を教育理念に掲げる9年間の連続した教育活動が本格化する。開校式で滝川敦善校長は「全教職員が教育理念を共有し、全力で子ども一人ひとりに向き合い、知、徳、体のバランスの取れた生きる力を育んでいく」と決意を述べ、児童生徒に対し「自ら学ぶ、友と学ぶ活動を重ね、新たな歴史をつくっていこう」と呼びかけた。
白糠学園は、白糠小学校と白糠中学校の統合によって誕生。町は既設の中学校校舎を改修・増築し新たな義務教育学校とし、小中一貫教育に合わせた学習環境の充実を図る一方、こども園と子育て支援センター、子ども発達支援センターを併設した。
新たな学びやには、バリアフリーに配慮したエレベーターや非常用発電機などの防災設備を設置。災害時に強い施設となっている。
20日、同校体育館で行われた開校式典には全校児童生徒183人をはじめ関係者多数が参加。町教委の川島眞澄教育長の開校宣言のあと棚野孝夫町長が式辞を述べ、滝川校長に校旗を授与した。
滝川校長は「これから子どもたちが生きていく社会は、世界規模で解決されるべき課題が身近な生活に直結する社会」とし、自立と共生を教育理念に掲げる教育活動の一層の推進に努めていく方針を説明。「9年間の連続した学びを通して、たくましく、しなやかに生きていくため必要な力を育む教育、ふるさと白糠への誇りと愛着を深め、感性を高める教育を進めていく」とした。
また、滝川校長は児童生徒に対し「校旗には皆さんの思いや願いを込めた校章が記され、校歌には皆さんが考えたフレーズがたくさん散りばめられている。光あふれるすてきな学びやで新たな歴史をつくっていこう」と呼びかけた。
さらに、「こども園や白糠高校、地域の多様な人、物、事と連携した地域に根差した教育を推進し、ふるさと教育を基軸とした町の教育機関としての役割を果たし、地域貢献の一翼を担っていく」と決意を示した。
引き続き、児童生徒を代表し9年生の廣橋謙吾さんは「生まれ変わった校舎には避難経路も整備され、とてもうれしい」と、安全で安心な環境で学ぶことができることに感謝。小中一貫校として様々な学校行事が盛大になることを紹介し「共に力を合わせて取り組み、仲間たちと協力し豊かな学びの時間を増やしていきたい」と、新しい学校生活に期待を寄せた。
来賓祝辞のあと、全校児童生徒が校歌を斉唱。「夢たかく」「夢つづく」「夢ひらけ」と未来志向の校歌を披露し閉会した。
この記事の他の写真
校歌を斉唱する児童生徒
(学校 2022-08-24付)
その他の記事( 学校)
文科省指定 SDGs推進へ 道教大が新プログラム CBT開発等 全国に成果普及
道教育大学は、文部科学省の指定を受けて本年度から「過疎地のSDGsを推進するへき地教師教育力開発プログラムと学校力担い手育成事業」を開始した。3ヵ年をかけてへき地・小規模校教育の指導書やC...(2022-09-05) 全て読む
高校一般入試 46校で 道内私立中・高5年度入試日程
道私立中学高校協会は1日、5年度私立高校(全日制)および私立中学校の入試日程を公表した。 道内私立高校50校のうち、一般入試を行うのは46校で、定員は前年度比40人減の1万747人。札幌...(2022-09-02) 全て読む
建設業の魅力など体感 雄武小と沢木小 現場見学会で
【網走発】雄武町立雄武小学校(沼田泰彦校長)と沢木小学校(與板博志校長)の児童33人は8月26日、町内の元稲府漁港で㈱西村組(西村幸浩社長)が開いた工事現場見学会に参加した。AR(拡張現実...(2022-09-01) 全て読む
文科省指定 登別青嶺高が研究授業 「公共」で少年法改正考える 弁護士が主権者教育に参画
【室蘭発】文部科学省の「実社会との接点を重視した課題解決型学習プログラムに係る実践研究」の実践校である登別青嶺高校(坪井克彦校長)は8月22日、同校で主権者教育の研究授業を行った。現職の弁...(2022-09-01) 全て読む
釧路市景雲中 全生徒が防災小説 自分の身を守る物語を 大津波想定し初の試み
【釧路発】釧路市立景雲中学校(松岡伸之校長)は27日、防災小説を書く防災学習を実施した。初の試みで、1~3学年の生徒約500人が参加。土曜日の午後6時過ぎ、震度6強の地震が発生し、大津波が...(2022-08-31) 全て読む
中標津農高生産技術科1年 建設業の最前線を体感 ICT農業土木技術報告会に参加
【釧路発】中標津農業高校(渡辺晃史校長)の生産技術科1年生は8月上旬、標津町内の建設業、(株)上田組が行ったICT農業土木技術報告会に参加した。ICTを活用した工事施工について説明を受けた...(2022-08-23) 全て読む
地域連携特例校の本別高 教育環境の充実へ 帯広柏葉高と連携し進路講演会など
【帯広発】本年度から十勝初の地域連携特例校に指定された本別高校(松田素寛校長)は、協力校の帯広柏葉高校(須藤克志校長)と連携した教育活動を進めている。現在までに、進路講演会や夏季講習の参加...(2022-08-18) 全て読む
帯広豊成小の河川学習に 積極的な導入誓う 岸梅校長 建設企業が大型マップ寄贈
【帯広発】帯広市立豊成小学校(岸梅哲郎校長)は9日、帯広市内の建設企業(株)伊豆倉組から河川学習用大型マップの寄贈を受けた。市役所で開かれた寄付受納式では、同社の伊豆倉米郎常務が米沢則寿市...(2022-08-17) 全て読む
オホーツクの特別支援教育充実へ 通常・特支両面から実践発信 文科省事業でリーダー2教員
【網走発】オホーツク管内の特別支援教育の充実に向け本年度、リーダー教員として雄武町立雄武中学校(大崎禎浩校長)の佐野拓生教諭、相澤紗香教諭が活動している。通常学級に在籍する児童生徒の支援の...(2022-08-16) 全て読む
ものづくりコン道地区測量部門 函工高が最優秀賞に 2年連続で全国の切符獲得
【函館発】道工業高校長会・道高校工業クラブ連盟は4日から2日間、函館工業高校で第22回高校生ものづくりコンテスト道ブロック大会の測量部門競技を開催した。道内工業高校7校から生徒約30人が出...(2022-08-16) 全て読む