地域連携特例校の本別高　教育環境の充実へ　帯広柏葉高と連携し進路講演会など

（学校 2022-08-18付）

　【帯広発】本年度から十勝初の地域連携特例校に指定された本別高校（松田素寛校長）は、協力校の帯広柏葉高校（須藤克志校長）と連携した教育活動を進めている。現在までに、進路講演会や夏季講習の参加などを展開。今後、生徒間や教員間の交流を図り、教育環境における一層の充実を目指す。

　道教委は、１学年１学級の高校のうち、地理的状況等から再編が困難で地元からの進学率が高い高校を地域連携特例校に位置づけている。本年度から指定を受けた本別高は、道高校遠隔授業配信センター（Ｔ―ｂａｓｅ）から遠隔授業の配信を受けるなど、教育環境の充実を図っている。

　協力校の帯広柏葉高は、６月のＰＴＡ進路講演会を本別高にオンラインで配信。大学入試の最新情報や、受験生を支える保護者の心構えなど、外部講師による講演を行った。

　今後、両校は生徒会活動や部活動の交流、教員研修の連携などを検討している。

　生徒会活動では、管内で唯一、私服登校を認める帯広柏葉高と、服装や身だしなみ等の規定に関わる多様性への配慮などについて意見交換を考えている。

　教員研修では、初任者の授業見学や授業実践交流、大学進学指導における支援や助言などを想定。本別高は校内に同教科の教員がいない状況など、教員定数の規模等を鑑み、数学や情報を中心に授業見学や教材・題材、指導方法等に関して情報提供を求めている。

　前年度まで帯広柏葉高の教諭だった本別高の小林央教頭は、両校の特色や実態に理解が深く「本年度は協力校の既存の活動に参加する形を取り、徐々に新たな取組を進めていきたい」と話した。

(学校 2022-08-18付)