札幌市教育ビジョン振り返りシートの概要⑪　ＡＬＴの授業機会増へ　場面等想定し英語で伝え合う活動を

（札幌市 2022-08-26付）

【学校教育の今日的課題・国際理解教育】

▼現行計画策定時の課題

　「国際理解教育」については、外国人留学生との交流や、校区に外国の方が多く住んでいるなどの条件を生かした取組を行っている学校がある一方、地域人材の確保等に課題のある学校があり、教育委員会が総務局国際部などの関係部局や関係機関と連携を図りながら、人材の確保や先進的な取組に関する情報を提供するなど、各学校を支援する必要がある。また、外国の人と話す機会を持つことに対して肯定的な意見を持っている児童生徒の割合が半数程度にとどまっていることから、ＡＬＴの活用の充実を図る必要がある。

▼平成２９年度から令和３年度末までの取組およびその成果

▽２年度から、国際部と連携し、毎年度小・中・高校各１校程度を国際理解に関するモデル校とし、交流に取り組む

▽同取組において、海外の姉妹校との交流や、札幌国際プラザ等の関係機関を活用した出前授業の実施、地域人材を活用した制作物による交流など、学校の特色を生かした取組を成果としてまとめ、ホームページに掲載するなど普及・啓発を図った

▽外国語活動や外国語（英語）の授業における外国語指導助手（ＡＬＴ）の配置と活用推進については、アクションプラン２０１９に基づくＡＬＴの増員配置と配置方式の見直しによって、児童生徒がＡＬＴとの授業を受ける機会をより多く提供するとともに、児童生徒が異なる文化を持つ人々と接する機会の増加を図った

▼課題への対応状況

▽関係機関との連携によって、学校が主体的に国際理解に関する教育に取り組めるよう、情報提供を行った

▽外国語指導助手（ＡＬＴ）の配置と活用推進については、ＡＬＴの増員配置や配置時数増などによって、児童生徒がＡＬＴとの授業を受ける機会をより多く提供するとともに、児童生徒が異なる文化を持つ人々と接する機会の増加を図った

▼新たな課題（積み残しも含む）

▽英語使用の場面や目的、状況等を想定し、英語で自分の考えや思いを伝え合うコミュニケーション機会の充実を図ることによって、子どもの学ぶ意欲を喚起するとともに、英語力の向上を図ることが課題

▽外国語指導助手（ＡＬＴ）の配置と活用推進については、配置時数増などによって、児童生徒がＡＬＴとの授業を受ける機会をより多く提供するとともに、児童生徒が異なる文化を持つ人々と接する機会の増加を図る

▽英語でコミュニケーションを図ることができる人材の育成につながるよう、英語力を発揮する様々な場や機会の創出・拡充を図る

▼現行計画策定時との比較

▽国際理解に関する教育について、教育委員会での取組に加え、国際部や国際プラザとの連携に基づく取組を展開し、各学校が主体的に交流に取り組める環境を整えてきた

▼４年度以降の主な取組内容

▽国際理解に関する教育について、学校が継続した取組によって関係を持続できるよう、国際部等の取組との連携を図り、学校が交流に取り組む支援を行う

▽外国語指導助手（ＡＬＴ）の配置と活用推進については、ＡＬＴの増員配置や配置時数増などによって、児童生徒がＡＬＴとの授業を受ける機会をより多く提供するとともに、児童生徒が異なる文化を持つ人々と接する機会の増加を図る

(札幌市 2022-08-26付)