札幌市教育ビジョンの振り返りシートの概要　身近に感じる学習機会確保　生涯学習アンケートでニーズ把握へ

（札幌市 2022-09-01付）

【多様な生涯学習への支援拡充】

▼現行計画策定時の課題

　今後は、生涯学習を行おうとする人や始めたばかりの人への対応の充実を図りつつも、未だ学習を行っていない潜在的な学習者の掘り起こしも行う必要がある。さらに、未来の札幌を担う市民を育む視点から、市民活動を行う人や職業能力の向上を目指す人等も対象に、大学、企業、ＮＰＯ等との連携の強化を図りながら、より高度で実践的な学習機会の提供等を行うことが求められている。また、このように多くの市民が生涯学習を行える環境を整えるために、学習の段階に応じた適切な支援を行うことが大切。

▼平成２９年度～令和３年度末までの取組およびその成果

▽札幌市の生涯学習の推進に当たり、生涯学習センターを中核施設として、区民センター・地区センター等の各コミュニティ施設や、各部局において多様な学習機会を提供

▽２９年３月に策定した第３次札幌市生涯学習推進構想に掲げた重点施策を中心に、様々な講座や学習関連事業を推進

▽新型コロナウイルス感染症の拡大を機に、対面の手法に代わってオンラインでの取組が促進され、学びの活動が制限される状況下においても市民の学習ニーズに応えた

▼課題への対応状況

▽生涯学習センターが、地域の施設を会場として市民に身近な学びの場を提供するとともに「ご近所先生企画講座」や「ちえりあ市民講師バンク」等の取組を通じて、地域の生涯学習支援を通じた潜在的な学習者の掘り起こしを図った

▽市民活動系、産業・ビジネス系の講座をはじめ、市民が複雑化多様化する今日的な課題を解決する力を養うための学びなど「さっぽろ市民カレッジ」において多様な学習機会の提供に取り組む

▼新たな課題（積み残しも含む）

▽人生１００年時代においては、誰もが生涯にわたって学び、その成果を日々の生活や活動に生かしてくことが重要。そのため、市民が身近な地域で学びを深められるよう、地域のニーズを踏まえた、市民が身近に感じられる学びの機会を拡充していくことが必要

▽ＩＣＴ技術の発展に伴い、誰一人取り残さない包摂的な社会の実現に向けた取組が重要。そのため、デジタルデバイド解消のための学びや、希薄化した人とのつながりづくりとなる学び合いの機会を拡充していくことが必要

▽新型コロナ拡大下における行動制限の影響を受け、オンラインの学びが社会に浸透してきた。アフターコロナ下においては、対面の学びを組み合わせたより豊かな学びの手法を定着・促進させていく必要がある

▼現行計画策定時との比較

▽様々な部局で多様な生涯学習関連事業を実施

▽２９年３月に第３次札幌市生涯学習推進構想を策定

▼４年度以降の主な取組内容

▽様々な部局における生涯学習関連事業の実施状況の把握

▽第３次札幌市生涯学習推進構想の進捗管理としてアンケート調査を実施し、市民ニーズ等を把握

▽ニーズを反映した学びのコーディネート機能の強化

▽生涯学習の場におけるオンライン環境の充実

(札幌市 2022-09-01付)