学校と一丸で再発防止　旭川市教委　いじめ調査報告書　今津市長に第三者委答申

（市町村 2022-09-14付）

　【旭川発】旭川市教委は１２日、旭川市いじめ防止等対策委員会（第三者委員会）による「いじめ重大実態調査に係る調査報告書」の答申と遺族・弁護団による初見書を今津寛介旭川市長に手交した。報告書には学校および市教委の対応についての検証、再発防止策などが盛り込まれている。今後は市教委で報告書の公表版を作成し、遺族や対策委員会等による確認の上、公表するとした。

　報告書は本文１５９ページ、別紙４ページで構成。いじめの重大事態の調査等の概要、委員会が認定した事実等（事実関係・経緯についての調査結果）、いじめの検証および考察、学校および市教委の対応についての検証、本件生徒が死亡に至った過程の検証、再発防止策などについて記載されている。

　答申を受け黒蕨真一教育長は「延べ４５回にわたる委員会の開催など尽力いただきまとめられた調査内容を厳粛に受け止め、深い反省の上に立ち、今後、二度と同様の事態が起こることのないよう、市教委と学校が一丸となって再発防止に全力を尽くしていく」とした。

　今後は市教委で報告書の公表版を作成し、遺族や対策委員会等による確認の上、公表する方針。

　今津市長は「答申・初見書をしっかりと読み、内容を確認した上で判断していきたい。結果についてはできるだけ早く伝えたいと思う」と述べた。

(市町村 2022-09-14付)