道・札幌市　５年度教員採用　１６３７人　倍率２.４倍　道外会場受検者は２７％に

（道・道教委 2022-10-12付）

教員採用候補者選考検査・受験者数等推移（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は１１日、道・札幌市公立学校教員採用者の５年度登録状況を発表した。道・札幌市を合わせた登録者数は前年度と比べ２６４人増の１６３７人。受検倍率は０・６ポイント減の２・４倍（道２・１倍、札幌市３・７倍）で、過去最低となった令和元年度と並んだ。今回から第１次検査の会場に大阪会場を新設し、道外で受検した登録者は全体の２７・３％を占めた。

　登録者数は、次年度の児童生徒数の見込みをもとに算出した学級数に基づき、定年退職予定者や再任用の見込み数などを勘案して算定している。

　５年度教員採用候補者選考検査の受検者数は、各受検区分合わせて２１１人減の３９６１人。対して登録者数は２６４人増の１６３７人となり、うち道が２０８人増の１３００人、札幌市が５６人増の３３７人といずれも増加した。

　受検者数の減少と採用者数の増加に伴い、受検倍率は０・６ポイント減の２・４倍となり、２年連続で減少。このうち道が０・６ポイント減の２・１倍、札幌市が０・７ポイント減の３・７倍といずれも下降している。

　教員志願者の確保に向け道教委は、５年度採用選考の１次検査で大阪会場を新設。東京を含めた道外会場の受検者の割合は２２・３％から２７・３％に上昇した。

　特別選考では、今回から育児・介護のため退職した者を対象とする選考を開始。登録者の総数は前年度の２９人から１１５人と増加した。また、２次検査における柔軟な会場選択を可能とするなど工夫改善を図っている。

　地域に根差した教育を推進する中核となる教員の育成を図る地域枠選考では計１７人を登録。内訳は日高が小学校３人、中学校３人、宗谷が中学校４人、オホーツクが小学校２人、根室が小学校２人、中学校３人。

　道教委は、教員採用ポータルサイトを通して生徒・学生向けの情報を随時発信している。教員志願者の確保に向けた新たな取組として、１０月から道教育大学と連携して高校生を対象に教育実習や講義などを行う北海道高校「みらいの教員育成プログラム」の開始を計画している。

(道・道教委 2022-10-12付)