５年度校長人事異動の考え方　若手職員を積極登用　人材育成や地域連携等重視　道教委

（道・道教委 2022-10-11付）

　道教委は５年度公立高校長・道立特別支援学校長に係る人事異動の考え方をまとめた。課題解決能力や教頭候補者の人材育成など、校長としての資質・能力を有する若手職員を積極的に登用するほか、地学協働推進の観点から地域との連携が可能な職員の登用を推進する方針を示した。

　道教委は、特色ある学校づくりの実現に向けて大局的な観点に基づく客観的な人事配置を進めるため、３年度から道立学校長人事推進会議を設置。会議での意見を踏まえ次年度に向けた人事異動の考え方をまとめている。

　５年度人事異動の基本的考え方では、これまでと同様に慣例にとらわれない適材適所の人事配置、多様な観点に基づく人事配置、人事評価制度の適切な活用などを掲げている。

　人事異動のポイントをみると、マネジメントスキル、課題解決能力、教頭候補者の人材育成など、校長としての資質・能力を有する若手職員の積極的な登用を進める方針を明記した。

　また、地学協働を推進するために市町村や関係団体などと密接に連携できる管理職の登用を進めるほか、特別支援教育の理解と普及、支援体制づくりを進めるため、高校・特別支援学校間の人事交流や学科、障がい種別間での柔軟な異動に努めていくとした。

　前年度と同様、各教育局管内や各専門学科において中心的な役割を担う高校や各障がい種別で中心的な役割を担う特別支援学校においては、全道の状況にも配慮できる優れたリーダーシップを有する校長を配置。管内の中心校には管内の学校に主体的に指導助言できる人材を配置する。

　このほか、女性活躍推進法に基づく特定事業主行動計画を踏まえ、意欲・能力を有する女性職員の管理職登用を引き続き積極的に推進。子育てや親の介護などの事情がある場合、その状況や地域の実情を踏まえ、勤務地等を配慮する方針を示した。

(道・道教委 2022-10-11付)