オール檜山学び合いプロジェクト　計画・段階的に実践を　効果的なＩＣＴ活用考える

（道・道教委 2022-10-12付）

北川教諭が解説した

　【函館発】檜山教育局は７日、オール檜山学び合いプロジェクトをリモートで実施した。せたな町立大成中学校の北川正彦教諭がオンライン授業の実施に向けた検討事項など効果的なＩＣＴ活用を解説。計画的な校内研修の設定や授業での実践を通して、教職員と児童生徒のスキル向上を図っていく必要性を訴えた。

　今回のテーマはＩＣＴの活用。せたな町の研修会で講師を務めるなど、ＩＣＴ活用能力の高さに定評がある北川教諭が、コロナ禍やＧＩＧＡスクール構想で活用機会が多いオンライン授業について解説した。

　大成中は、ことし５月下旬の２日間、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、臨時休業の措置を講じた。不測の事態においても、対面授業に近い形式の時間割設定を行うなど、生徒の学びを保障する教育活動を円滑に展開してきた。

　北川教諭はこうした実践に向けたＩＣＴ環境の整備について、これまでの取組を共有。

　学校単位で取り組むと望ましい活動として、定期的な職員研修の場を推奨。児童生徒に身に付けさせたい力や課題意識について、教員同士で話し合う場の設定が重要とし「計画的、段階的に楽しく実践を進めてほしい」と呼びかけた。

　一方で、ＩＣＴ担当教諭に過度の負担がかからないようにするなど、注意事項を指摘。

　他校との連携においては、扱っているコミュニケーションツールが異なるといった難しさを挙げ、町内のＩＣＴ担当教諭が日常的に情報交流し合う環境や町教委と連携する必要性を強調した。

　また、せたな町教委では年に１回程度担当教員の連絡会議を実施していることを紹介し「意見の共有のほか、学校訪問の際に授業を確認してもらうなど、現場の状況を伝えることも大切」と話した。

　講座後は、北川教諭に対する質問のほか、参加者同士がＩＣＴ環境に関する取組や疑問点を共有した。

(道・道教委 2022-10-12付)