留萌局　ＳＤＧｓフィールドワーク　脱炭素化へ探究深化　留萌高生が風力発電所等見学

（道・道教委 2022-10-24付）

風力発電所の内部などを見学した

　【留萌発】留萌教育局は１０月上旬、苫前町の苫前夕陽ヶ丘風力発電所などで留萌高校・北海道大学ＳＤＧｓ・ゼロカーボンプロジェクトに係るフィールドワークを実施した。同校生徒１０人が参加。風力発電所や資源化施設、最終処分場を見学するなどＳＤＧｓやゼロカーボンに関する見識を深めた。

　同プロジェクトは、高校生が大学と連携し、ＳＤＧｓ・ゼロカーボンを題材として管内の課題の本質を探る活動を実施するもの。探究的な考え方を身に付けて成果を広く発信し、地域におけるＳＤＧｓやゼロカーボンの理解促進、行動変容を図ることをねらいとしている。

　探究のテーマを「風力発電とゼロカーボン」「プラスチックごみが及ぼす影響」と設定。これまで北大で風力発電やＳＤＧｓに関する講義や演習に取り組んできた。

　今回、さらなる探究の推進に向けてフィールドワークを実施した。

　同校生徒１０人が参加。はじめに苫前町の苫前夕陽ヶ丘風力発電所の施設を見学した。

　風力発電所では苫前町建設課主幹兼風力発電係長の高田和彦氏が施設の概要などを紹介した。

　高田氏は従来の風車は故障があるたびに停止していたものの、現在はＡＩのように停止した原因を解析し、再び稼働することを説明。風車の建設地については風の状況や鳥類の飛翔状況を考慮して海岸から約２００㍍離れた内陸側に建て替えたことを紹介した。

　風車の建設事業費や売電収入などを示したほか、風力発電の収益を町民のごみ袋の購入費助成などに充てていることも説明した。

　また、エネルギー効率に関する質問から、風車の羽の枚数について偶数よりも奇数だとバランスがいいことや３枚を超えて羽を設置すると強度がもたなくなることなどを説明した。

　このあと生徒たちは留萌南部衛生組合が運営する資源化施設と最終処分場を見学した。

(道・道教委 2022-10-24付)