保育改善へ子の日常共有　道教委　「見てみて研修」作成　園内研修に写真を活用

（道・道教委 2022-12-05付）

　道教委は、日常の写真を使って園内研修を行える幼児教育施設の研修用教材「見てみて研修」を作成した。写真をもとに複数の保育者で保育の内容を振り返ったり幼児の内面を考えたりすることで、子どもの成長を共有して保育の改善を図る。

　教材は、研修時間の確保が難しい保育者や幼児教育施設がより効果的に園内研修を進めることができるよう新たに作成。写真を選んだ理由や幼児の様子に気付いたことをまとめたり参加者同士で話し合ったりすることで幼児理解を一層深め、日々の保育の充実につなげるとともに、子どもの成長を保育者全員で共有することができる。

　一方、個人情報保護法の観点から保護者の承諾が必要であること、使用した写真の取り扱い等に留意する必要があることなどの留意が必要とし、写真の使用によって保育者の負担とならないようにすること、撮影が目的とならないよう保育に支障の出ない範囲で実施することが大切としている。

　道教委は、教材の様式を使用して研修を実施した事例を募集中。情報提供が可能な場合、実際に使用した様式データを５年２月２８日までに送付するよう呼びかけている。

　提供を受けた資料は活用事例集「あるある研修Ⅲ“写真を活用した園内研修のすすめ”」としてまとめ、道内の幼児教育施設に送付する予定。

(道・道教委 2022-12-05付)