道南４管内の道教委指導主事対象に　１月に学力向上研修会　檜山局　厚沢部町の学校視察

（道・道教委 2022-12-05付）

　【函館発】檜山教育局は、道南４管内における道教委の指導主事を対象に、学力向上に向けた研修会を来年１月に実施する予定だ。全国学力・学習状況調査の結果を踏まえ、算数・数学の授業実践で成果を上げている厚沢部町の小・中学校を視察する。授業者や学力向上に向けた取組を担当する教員との協議を通して好事例を確認し、道南地区から全道へ学力向上に向けた取組の普及をねらう。

　本年度、全国学力・学習状況調査結果の管内別平均正答率で、檜山管内は小学校の全教科、中学校の国語で全国平均を大きく上回り、１４管内別でトップとなっている。

　児童生徒を対象に調査した６教科のうち、小学校の算数で全国平均を超えたのは１４管内中檜山のみ。４７都道府県の平均正答率と比較すると、最も高い石川県と並んでいる。

　全道や管内では、算数・数学の授業改善や小学校の取組を中学校につなげる実践等に課題が見られている。

　こうした実態を踏まえ、檜山局は、例年一貫して成果を上げている厚沢部町立厚沢部小学校と厚沢部中学校の実践を視察する研修会を企画。

　胆振、日高、渡島、檜山の道南４管内における道教委の指導主事を対象に、来年１月３０日から２日間日程で研修する。初日は各管内の学力の現状や好事例などの取組について交流を図るとともに、各管内の課題に応じた指導助言の在り方について協議。

　２日目は厚沢部小の算数科と厚沢部中の数学科の授業を視察し、授業者や学力向上推進担当教員との交流を通して指導力を確認。学力向上に関する管内の取組について成果を検証するとともに、好事例を道南地区から他管内へ普及することを目指しており、今後、全道の学力向上に向けた取組の一助が期待できるとしている。

(道・道教委 2022-12-05付)