地域と学校の連携推進協Cブロック 連携に向けた配慮を ほっかいどう学新保理事長講演(道・道教委 2022-12-06付)
留萌をホスト会場として開催した
【留萌発】4年度地域と学校の連携推進協議会(Cブロック)が11月29日、オンラインで開催された。留萌・上川・宗谷・オホーツク管内の学校関係者や学校運営協議会委員、市町村教委委員ら約160人が参加。実践発表や講演、情報交流を通して地域学校協働活動を充実させる方法などについて理解を深めた。
同会は全道4ブロックで実施しているもの。留萌をホスト会場に、上川・宗谷・オホーツクをサテライト会場として開催した。
はじめに留萌教育局の髙橋枝里子社会教育指導班主査が「子どもの健やかな成長を目指した学校と地域の連携・協働の推進」について行政説明。コミュニティ・スクールや地域学校協働活動の必要性、北海道の教育環境を取り巻く状況、地域と学校の連携・協働を推進するためのポイントなどを説明した。
続いて、富良野市立東小学校CSコーディネーターの天日守氏が「富良野市立東小学校コミュニティ・スクールの取組」、NPO法人えんおこ代表の原田啓介氏が「遠別農業高校の地域連携コーディネートとコミュニティ・スクール設置準備に向けた取組」、常呂高校の治田理知教頭が「学校運営協議会から拡がるスクール・コミュニティの実現~地学協働の一丁目一番地」と題してそれぞれ実践発表した。
原田氏は遠別農業高のポスターやパンフレットの作成、同校特産品ふるさと納税返礼品コーディネートなど同校と行政、NPO法人が協働して取組を進めている様子を紹介した。
このあと、認定NPO法人ほっかいどう学推進フォーラムの新保元康理事長が「地域連携の意義とあり方」と題して講演した。新保理事長は北海道について、世界が憧れる魅力があるものの、全国に先駆けて人口減少が進んでいることを指摘。道の魅力を支える人々やインフラがあることに触れ、子どもたちに対して「誇りを持って北海道の未来をつくる大人になってほしい」と話した。
札幌市の学校勤務の際には学校から地域への滑り止め砂の配布、地域による読み聞かせ、遠足や見学学習への地域住民の協力など実践内容を説明。平成30年9月に発生した北海道胆振東部地震の際には学校での避難所運営において、これまでの取組から保護者や地域住民とスムーズな連携を取れたことに触れ、日ごろから学校と保護者、地域のコミュニケーションの重要性を強調した。
保護者・地域との連携成功に向け「日本が人口減少および経済衰退していること」「教師も保護者も地域も忙しいこと」「学校は正解を授ける場でもあるが、一番大事なのはトライアルする勇気を育てる場」などを自覚する重要性を強調。また、学校と保護者・地域の関係は縦ではなく横の関係であることに触れ、発出する際の文書を分かりやすくするなど連携に向けた配慮を求めた。
最後に参加者はグループに分かれ、コミュニティ・スクールや学校運営協議会などについて情報を交流した。
(道・道教委 2022-12-06付)
その他の記事( 道・道教委)
ふるさと・観光教育実践交流 縄文時代や世界遺産学ぶ 指導プログラム作成へ協議
道教委は11月25日、第2回道ふるさと教育・観光教育等実践事例交流会を開催した。約90人の教員が参加し、縄文時代や世界遺産について学ぶ新たな指導プログラムの作成に向けて意見を交換。東京成徳...(2022-12-07) 全て読む
5年度全国学力調査要領案 英語「話すこと」分散実施 質問紙 ウェルビーイング関連も
文部科学省が設置する全国的な学力調査に関する専門家会議は5日、5年度全国学力・学習状況調査の実施要領案を示した。調査の実施日は5年4月18日。全国規模で初のオンライン実施となる英語「話すこ...(2022-12-07) 全て読む
道 4定道議会に追加補正予算案 送迎用バス等に9.3億円 小・中学校等にも9万円
道は、開会中の4定道議会に提案する追加補正予算案を発表した。子ども・教育関係では「こどもの安心・安全対策緊急支援事業費」9億3790万円を計上。送迎用バスへの安全装置の導入や、幼児の登降園...(2022-12-07) 全て読む
道内部活動地域移行の検討状況 約6割の市町村検討着手 協議会や保護者説明など模索
少子化による部活動数の減少や指導教員の負担を踏まえ、国は5~7年度を部活動改革の集中取組期間に設定。公立中学校等における部活動の段階的な地域移行に向けた準備を進めている。 道内の動きを...(2022-12-06) 全て読む
ICTフォーラム 16日開催 道内外の実践事例紹介 参加無料 申込14日まで
NTT主催、道教委等共催による教育ICTフォーラム2022が、16日午後2時からオンラインで開催される。学校におけるICT活用の推進を図るため、教育委員会や学校職員を対象に道内外の実践的な...(2022-12-06) 全て読む
渡島・檜山局、道高校長協会道南支部 担任業務のやりがいは 初任教員向けに独自セミナー
【函館発】渡島教育局と檜山教育局、道高校長協会道南支部(佐竹卓支部長)は2日、北斗市農業振興センターで初任段階教員(1年次)を対象とした独自企画・ステップアップセミナーを実施した。2年次か...(2022-12-06) 全て読む
第2期道ギャンブル依存対策素案 高校の「保健」で指導を 5年1月3日までパブコメ
道は、2日から「第2期北海道ギャンブル等依存症対策推進計画」素案のパブリックコメント募集を開始した。5~7年度までの3年間が計画期間。教育、広報等によるギャンブル依存症に関する正しい知識の...(2022-12-06) 全て読む
道ケアラー支援推進計画素案 学校の認知度100%に 道が27日までパブコメ募集
道は11月28日から「北海道ケアラー支援推進計画」(仮称)素案に対するパブリックコメントの募集を開始した。 4月に施行した「北海道ケアラー支援条例」に基づき、総合的・計画的に施策を推進...(2022-12-06) 全て読む
保育改善へ子の日常共有 道教委 「見てみて研修」作成 園内研修に写真を活用
道教委は、日常の写真を使って園内研修を行える幼児教育施設の研修用教材「見てみて研修」を作成した。写真をもとに複数の保育者で保育の内容を振り返ったり幼児の内面を考えたりすることで、子どもの成...(2022-12-05) 全て読む
道教委が通報制度を改善 弁護士の外部窓口新設 様式定型化など関係規定整備
道教委は、職員の職務上の法令違反行為などの通報を受け付ける外部窓口を11月30日から新設した。従来の庁内窓口と合わせて、法令上の守秘義務を負う弁護士による窓口を設置することで、一層の業務改...(2022-12-05) 全て読む