道　４定道議会に追加補正予算案　送迎用バス等に９.３億円　小・中学校等にも９万円

（道・道教委 2022-12-07付）

　道は、開会中の４定道議会に提案する追加補正予算案を発表した。子ども・教育関係では「こどもの安心・安全対策緊急支援事業費」９億３７９０万円を計上。送迎用バスへの安全装置の導入や、幼児の登降園の状況を把握する登園管理システム導入などに対する補助を行う。

　静岡県牧之原市でバスに取り残された園児が死亡した事件を受け、文部科学省・厚生労働省が「こどもの安心・安全対策支援パッケージ」として５年度当初予算に要求していたものを前倒しした。

　パッケージのメインとなる送迎用バス改修には５億２０１１万円を計上。５年４月から義務化される幼稚園、保育所、特別支援学校、認可外保育施設、障がい児通所支援事業所等の送迎用バスへの安全装置（ブザー等）の導入経費として補助基準額１８万円を充てた。

　また、義務化されない小学校、中学校等にも補助基準額９万円を措置した（どちらも全額国費）。

　また、幼児の登降園の状況を把握する登園管理システムの導入経費３億２３６８万円を計上。幼稚園、特別支援学校幼稚部、保育所等に、１施設当たり補助基準額７０万円を措置する。

　さらに、ＧＰＳ等ＩＣＴによる子どもの見守りサービス機器等の導入経費９４１１万円を計上。幼稚園、特別支援学校幼稚部、保育所等に１施設当たり補助基準額２０万円を措置する。

　負担割合は保育所等厚労省所管施設が国５分の３、道または市町村５分の１、事業者５分の１。文科省所管の幼稚園、特別支援学校幼稚部は国５分の４、事業者５分の１となる。

　全体の所要額は、送迎用バス改修では、障がい事業所が２億６０２８万円で最も多く、私立幼稚園等が１億２９７８万円、公立小・中学校等が１億３０５万円などと続く。

　登園管理システム支援は私立幼稚園等が１億７０２４万円、認可外保育施設が１億３１６０万円など。ＩＣＴ活用による見守りは私立幼稚園が４８６４万円、認可外保育施設が３７６０万円などとなっている。

(道・道教委 2022-12-07付)