道教委 中学校授業実践セミナー ICT活用し課題解決 北広島西部中 保体授業公開等
(道・道教委 2022-12-12付)

中学校授業実践セミナー
公開授業をもとに研究協議を行った

 道教委は11月下旬、北広島市立西部中学校(小森享校長)で中学校授業実践セミナーを実施した。空知、石狩、後志管内の中学校教諭25人が参加。授業や研究協議、ワークショップを通じて、実践的な研修を行った。

 中学校保健体育科教員の教科指導力の向上を図るため、優れた教科指導力を有する教員等を講師として、公開授業、研究協議・ワークショップなどの実践的な研究を行い、教員としての資質・能力の向上を図ることが目的。

 道教委健康・体育課の田中貴博主任指導主事が「学習指導要領の趣旨等について」と題し説明した。

 中学校保健体育科における育成すべき3つの資質・能力について「体育や保健の見方・考え方を働かせ、課題を発見し、合理的な解決に向けた学習過程を通じて、心と体を一体として捉えた、生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを実現するための資質・能力の成長を目指す」としていることを話した。

 また、保健体育科におけるICTの効果的な活用について、事前に動きのポイントやつまずきの事例、練習方法などの動画を制作し、説明時間を短縮するなどの指導の手だての工夫例を挙げた。

 続いて、西部中の齋藤達也教諭が2学年器械運動「マット運動」の授業を実施した。

 前方倒立回転跳びの習得に向けて、発見した課題を合理的に解決できるよう、練習を工夫することができることを目標に授業を展開。自身の課題を明確にするため、動画を撮り、観察した。生徒は、そこから自身の課題をグーグルフォームに投稿し、明確化しながら練習方法を選択して反復練習を行った。

 公開授業後、参加者は「主体的・対話的で深い学びの視点から保健体育科における授業改善」と題し研究協議。「主体的・対話的で深い学び」の観点から、生徒の学びの姿が授業でどのような場面で表れていたのか意見を交わした。

 「主体的では、タブレットを活用して自身の課題を考察していた」「対話的では、ペア・グループに分かれて練習し、その中で対話が生まれていた」「深い学びでは、前回の動画と比べて、何ができているかと考えていた」などの意見が上がった。

(道・道教委 2022-12-12付)

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