高校づくり指針意見聞く会〈宗谷〉 自治体の将来見据えて CS導入へ地学協働発信を(道・道教委 2022-12-12付)
高校づくり指針の意見を聞く会(宗谷)
【稚内発】道教委は11月下旬、「これからの高校づくりに関する指針」改定版素案に係る意見を聞く会(宗谷管内)をオンライン開催した=写真=。出席した管内市町村教委の教育長などからは、地域の実情や高校存続に向けた具体的な方策の実施に関する意見が寄せられた。
山﨑義一宗谷教育局長は、指針改定の経緯等を説明した上で「高校教育の充実に向け忌憚のない意見を」と呼びかけた。引き続き、道教委高校教育課の山根祐俊主査が素案について説明。活力と魅力ある高校づくりや高校配置計画における地域の実情に応じた配慮等について示した。
素案で示されているコミュニティ・スクール(CS)の導入について、中頓別町教委の相座豊教育長は「CSを組織しても学校評議会と動きが一緒になってしまう実態が多い。その地域にある高校として残るためにも、地学協働の取組等を積極的に発信してほしい」と求めた。
その上で「高校の存続は自治体の衰退につながる。地域人材確保のためにも、自治体の将来も見据えた高校づくりを進めてほしい」とした。
利尻町教委の宮道信之教育長は、道高校遠隔授業配信センター(T―base)について言及。「小規模校では、地域の期待に応えるためにも教職員の減数は避けたい。T―baseが発達することで、教職員の減数はあり得るのか」などと投げかけた。
道教委の担当者は「現状ではT―baseを考慮した教職員の減員は考えていない」と回答した。
このほか、豊富町のPTAからは「今後数年、十数年は町に高校は存続すると思うが、時代が進むと厳しいのではと感じる。良い施策を継続し、次世代につなぐためにも、抜本的な解決策を検討してほしい」などの意見が上がった。
(道・道教委 2022-12-12付)
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