道教委 高校教育課程研究協議会 学校全体で探究的学びを 学習評価の改善・充実へ290人
(道・道教委 2022-12-13付)

 道教委は8日、高校教育課程研究協議会を開催した。京都大学大学院教育学研究科の西岡加名恵教授が「資質・能力を育成するパフォーマンス評価~教科における観点別評価にどう取り組むか」と題して講演したほか、自校で探究的な学びを推進する方策について協議。道内の学校関係者約290人が参加し学校教育の改善・充実に向け理解を深めた。

 協議会は各学校における教育課程の編成・実施に伴う諸課題について研究協議を行い、高校教育の改善・充実を図ることがねらい。4年度のテーマは「自校の各教科等における探究的な学びの実践・評価の実施例の共有」「新学習指導要領における学習評価に係る校内規定の在り方」の2本に設定した。

 札幌市内の道第二水産ビル、室蘭プリンスホテル、上川合同庁舎、釧路市生涯学習センターの各会場をオンラインでつないで開催。公・私立高校の校長、副校長、教頭、教諭合計で約290人が参加した。

 開会に当たり山城宏一高校教育課長があいさつ。

 『4年度高校教育課程編成・実施の手引』や協議会の趣旨を踏まえ、学習評価による学習成果の的確な把握と学習評価と教育課程や学習・指導方法の改善に向けた一貫性のある取組を一層推進するよう求め「協議会の成果を自校に持ち帰り、校内研修で活用するなど学校全体で生徒の資質・能力を育成してほしい」と述べた。

 続いて京都大大学院教育学研究科の西岡教授が講演。学習評価の計画の立て方、様々な知識やスキルを融合して使いこなすパフォーマンス評価、主体的に学習に取り組む態度の評価のポイントを解説したほか、論説文の作成、スピーチやプレゼンテーションなど各教科のパフォーマンス課題を考える演習を実施した。

 講演後は余市紅志高校の太田絢子教諭が観点別学習状況の評価について提言。アンケートによる意見の集約や課題共有を踏まえ今後の課題を提起した。

 最後に研究協議を実施。自校の各教科等における探究的な学びの実践や評価の実施例を共有したほか、学習評価の校内規定の在り方を話し合った。

(道・道教委 2022-12-13付)

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