オホーツク局主管 探究チャレンジ 日ごろの活動成果発表 S―TEAM教育推進事業(道・道教委 2022-12-27付)
各校がプレゼン資料を用いて研究成果を発表した
【網走発】道教委は19日、探究チャレンジ・オホーツクをオンライン開催した。オホーツク教育局が主管し、管内の高校22校が参加。各学校が日ごろの探究活動の成果をプレゼン資料を用いて発表した。
道教委のS―TEAM教育推進事業の一環として実施。
管内22校のうち、審査を経て上位2校がオホーツク管内の代表として来年3月に開かれる「探究チャレンジ・北海道」に参加する。
当日は、オホーツク局の野上義秀局長、高橋和孝次長、田中智則教育支援課長、網走建設業協会の松木俊広会長、東京農業大学生物産業学部の南和広教授の5人が審査員を務めた。
はじめに、オホーツク局の楠本学高校教育指導班主査が大会の趣旨を説明した上で「日ごろの探究成果をぜひこの機会を利用して発表してほしい」と呼びかけた。
北見北斗高校は「帆立貝セラミックコンクリートを利用したCO2削減の実用化に向けた研究」をテーマに発表した。オホーツク名産のホタテの貝殻が毎年20万㌧以上も廃棄されていることに着目。廃棄された貝殻の粉末から作られる帆立貝セラミック(CaO)がCO2を吸着する性質を持つことから、これらをセメントと反応させて帆立貝セラミックコンクリートを作り、CO2を削減させる実験を行ったことを紹介した。
網走桂陽高校は「向陽ヶ丘にコンビニが欲しい」をテーマに発表。同校1年生は、総合的な学習の時間でSDGs11「住み続けられるまちづくりを」を意識した学習活動を展開している。コンビニが必要な理由として①桂陽高が位置する向陽ヶ丘には食品が買う場所がない②通学路の傾斜が大きく肉体的負担がかかる―の2点を挙げた上で、移動コンビニやセブンイレブンの自動販売機の設置など、様々な方法でコンビニの誘致に取り組んでいることを伝えた。
美幌高校は「挨拶道」と題して発表。「美幌高にはあいさつのできる生徒が多いと言われることから、美幌町の地域住民はどうなのか気になった」とテーマ設定の背景を説明した。
私服と制服、明るい声と暗い声の4つの条件のもと、それぞれ30人中何人があいさつを返してくれたかを紹介した。
このほか19校が、それぞれの地域特性に根差した探究活動の成果をプレゼンテーションした。
審査を経て、1月中に道大会に出場する上位2校が選出される。
(道・道教委 2022-12-27付)
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