【解説】新築学校　木材使用７割超

（解説 2023-01-20付）

　文部科学省は、３年度公立学校施設における木材利用状況を取りまとめた。３年度に新しく建築された全ての学校施設６９０棟のうち、５２０棟で木材を使用。３年度に整備された学校施設では、４万８１８５立方㍍の木材を使用しており、うち１万３８１８立方㍍が木造施設、３万４３６７立方㍍が非木造施設の内装木質化等において使用された。

　調査対象は、全国の公立学校施設（幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校）。

　木造施設の整備状況を学校種別にみると、３年度に新しく建築された学校施設は、幼稚園２９棟、小学校３２７棟、中学校１８１棟、義務教育学校４８棟、高校６８棟、特別支援学校３７棟の計６９０棟。中等教育学校はなかった。

　うち幼稚園１０棟、小学校４９棟、中学校３２棟、義務教育学校９棟、高校１７棟、特別支援学校８棟の計５２０棟で木材を使用。全体の７５・４％を占める。

　３年度に整備された学校施設では、４万８１８５立方㍍の木材を使用。うち１万３８１８立方㍍が木造施設で、３万４３６７立方㍍が非木造施設の内装木質化等において使用された。

　新しく建築された学校施設で最も多い建物用途は、３２６施設で校舎・園舎。このうち４４施設が木材を使用した。

　調査結果を受け、文科省は、各地方公共団体に対して公立学校施設における木材利用の促進に関する通知を発出。４年度から学校施設の内装木質化を標準化するとともに、引き続き木造校舎の整備に対する国庫補助を実施するとしている。

　また、今後は、関係省庁と連携を図りながら、講習会等の様々な機会を捉えて木材を活用した学校施設づくりを普及・啓発していく考え。

(解説 2023-01-20付)