石狩局主管　探究チャレンジ　高校３８校が成果披露　代表に札東、札啓成、札工

（道・道教委 2023-01-23付）

　道教委は昨年１２月中旬、Ｓ―ＴＥＡＭ教育推進事業「探究チャレンジ石狩」を開催した。石狩教育局が主管。管内の高校３８校が参加し、総合的な探究の時間や課題研究など、各校が教育課程内で取り組んだ探究活動の成果を披露した。審査の結果、札幌東高校、札幌啓成高校、札幌工業高校の３校が管内の代表として選ばれた。３月に開催する探究チャレンジ・北海道に出場する。

　Ｓ―ＴＥＡＭ教育推進事業の一環として実施。高校生が取り組んだ探究活動の成果を発表・交流する機会を設定し、言語能力、情報活用能力、問題発見・解決力を育成するとともに、探究活動の成果を新たな探究に結び付け、生涯にわたって能動的に学び続ける資質・能力を育成することを目的としている。

　当日は、３日間に分けて実施。発表・質疑応答を行った。

　３８校が順次登壇。札幌南陵高校は「なぜ南陵高校の生徒は学校満足度が高いのか」をテーマに発表した。より良い学校づくりのため、アンケートを実施。その結果、学校の満足度が高く、生徒と教員が良好な関係であることが分かった。

　生徒は「生徒と教員との関係性を良くする毎日のあいさつや、親身に相談に乗ってくれる環境があることから、互いの信頼度が高い」と述べ、学校の満足度が高い理由を分析した。

　今後の課題・展望として「スクールカウンセラーなどを積極的に活用し、生徒の不安などを取り除くことが必要」と話した。

　北広島高校のテーマは「人間による手作業を全くしないで農作物をつくることは可能なのか」。インターネットを用いて農業の機械化に関する情報を調査したあと、農家にインタビュー。どのような工程で作物をつくり、機械を使うのかを調べた。

　生徒は「農作業の全てを機械に任せることは現状のままではできない。機械はあくまで作業の補助的な位置にあると言える」と結論付けた。

　今後の課題・展望として「工業の発展に伴って、農業も発展させていくことは可能ではないか。さらに視野を広げてより具体的な調査を進めたい」と述べた。

　審査の結果、札幌東高、札幌啓成高、札幌工業高の３校が管内の代表に選ばれた。

(道・道教委 2023-01-23付)