道教委 5年度公立高入選当初出願 全・定 計3万432人 0・95倍、推薦6634人に(道・道教委 2023-01-26付)
道教委は25日、5年度公立高校入学者選抜の当初出願状況を発表した。全日制・定時制を合わせた募集人員3万2100人(有朋を除く)に対して、3万432人が出願。全・定合わせた平均倍率は、前年度当初と横ばいの0・95倍となり、9年連続で出願者数が募集人員を下回った。全日制の出願者数は2万9480人で、初めて3万人を割った。出願者数が募集人員に満たない全日制学校・学科数は、普通科96校、専門学科5校5学科、職業学科58校105学科、総合学科13校。一方、倍率が1・5倍を超えた全日制学校・学科数は、普通科4校、専門学科2校2学科、職業学科5校5学科だった。全日制の推薦出願者数は、前年度の3659人から6634人と大幅に増加。自己推薦制度の導入によるものとみられる。
5年度入学者選抜では、前年度に続いて標準問題に一本化しており、全ての生徒が同一の問題を解く。また、新たに自己推薦による出願を開始した。
5年度の中卒予定者数は、前年度実数より288人少ない4万1116人。入学者選抜は前年度から1校減の218校で実施する。
募集人員(有朋を除く)は、全・定合わせて760人減の3万2100人。内訳は、全日制課程が760人減の3万130人、有朋を除く定時制課程が同数の1970人となった。
全・定合計の出願者数は、936人少ない3万432人。内訳は、全日制課程が939人減の2万9480人で、初めて3万人を割った。定時制課程が3人増の952人だった。
うち8806人(内数)の枠を確保している推薦入学には、全日制に6634人、定時制に272人が出願。前年度の出願者数と比べて、全日制は2975人増となり、自己推薦制度導入の影響によるものとみられる。
全・定合わせた平均倍率は0・95倍で、前年度当初と横ばい。9年連続で出願者数が募集人員を下回った。
内訳は、全日制、定時制とも横ばいで、それぞれ0・98倍、0・48倍。推薦は、全日制が0・37ポイント上昇し0・78倍、定時制が0・25ポイント下降し0・90倍となった。
全日制の学科別出願状況をみると、普通科が横ばいの1・03倍、専門学科が0・03ポイント下降し1・17倍、職業学科は0・01ポイント下降し0・83倍、総合学科は0・04ポイント下降し0・90倍となった。
出願者数が募集人員に満たない全日制の学校・学科数は、普通科96校、専門学科5校5学科、職業学科58校105学科、総合学科13校となった。
一方、倍率が1・5倍を超えた全日制学校・学科数は、普通科4校、専門学科2校2学科、職業学科5校5学科。
普通科では、札幌国際情報が1・9倍、市立札幌旭丘普通が1・7倍、市立札幌平岸が普通1・7倍、デザインアート1・6倍、市立函館が1・7倍。専門学科では、札幌啓成理数が2・1倍、札幌国際情報国際文化が1・6倍となった。
職業学科では、函館商業流通ビジネスが1・8倍、千歳国際流通、釧路商業流通経済がそれぞれ1・7倍、札幌国際情報グローバルビジネスが1・6倍、函館工業建築が1・5倍だった。
定時制で、出願者数が募集人員を超えたのは市立札幌大通の普通・午前と普通・午後で、それぞれ1・8倍、1・6倍となった。
有朋は、募集人員160人に対し、61人が出願した。
新型コロナウイルス感染症対策に関しては、前年度と同様、濃厚接触者については抗原検査の結果が陰性で、かつ公共交通機関を利用しない者の別室受験を認める。
出願変更は、あす27日から2月2日午後4時まで受け付ける。推薦入学者選抜は2月10日で、再出願は2月20日から22日正午まで。
(道・道教委 2023-01-26付)
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