札幌で道高校工業クラブ大会　計算技術　富良野緑峰が団体優勝　個人は富良野緑峰・三上さん

（関係団体 2023-01-26付）

課題研究発表、計算技術競技を通し学習成果を競った

道高校工業クラブ連盟（太田潤一会長）は１９、２０日の２日間、札幌琴似工業高校で道高校工業クラブ大会を開いた。全道１６校から生徒、教員合わせて１０６人が参加。課題研究発表、計算技術競技の２種目で、日ごろの学習の成果を競い合った。計算技術競技では団体部門で富良野緑峰高校、個人分門で富良野緑峰高の三上愼翔さん（３年）が優勝した。

　大会は今回で４１回目。全道の工業科設置校１６校が参加した。課題研究発表には１６校から６１人、計算技術競技には６校２２人が出場した。道工業校長会との共催。道教委、札幌市などが後援した。

　初日は開会式、生徒交歓会を行い、生徒、引率教員が交流を深めた。

　２日目は発表、競技に臨んだ。課題研究発表では、学校ごとのグループがスライドを使って研究内容をプレゼンテーション。「地熱利用・土壌断熱とハウスのスマート化について」「アナログはかり用測定値通知装置の研究」など様々なテーマでその成果を説明した。

　当番校の札幌琴似工業高は、３年生８人のグループで「からくりに学ぶ日本文化の心」と題して発表。江戸時代に発展した座敷からくりの製作（再現）過程について調査研究した結果を伝えた。

　審査の結果、ものづくり大賞、発明大賞など９つの賞を贈り、努力をたたえるとともに、５年度全国産業教育フェア大会の出展作品に札幌工業高校と滝川工業高校の２作品を選出した。

　計算技術競技は、四則計算や関数計算など５問で構成。各３０点で合計点数を競い合った。

　団体部門は富良野緑峰高が優勝、旭川工業高校と札幌工業高が２位となった。

　個人部門は、三上さんが１０５点で優勝。２位は札幌工業高の佐藤陸斗さん（２年）と札幌琴似工業高の門間充貴さん（２年）が並んだ。

　閉会式では、諸橋宏明副会長があいさつ。課題研究発表の内容、計算技術競技の成績が共に優秀だったことを高く評価した上で「高みを目指して努力することが大切」と激励した。

　大会委員長の札幌琴似工業高の宮岡勝郎校長は、今回の成果と課題を後輩に引き継ぎ、つぎの大会にも生かせるよう期待した。

(関係団体 2023-01-26付)