子の可能性引き出す授業 北理研 第17回冬季研究大会(関係団体 2023-01-27付)
個別最適な学びと協働的な学びにおけるICTの活用について解説した
道小学校理科研究会(北理研、会長・紺野高裕札幌市立北九条小校長)は13日、札幌市立山鼻南小学校で第17回冬季研究大会を開いた。全道研究テーマ「“子ども主体の問題解決”を問い直す」のもと、全道大会実施報告や各支部の研究実践報告、講演などを実施。講演した道教育大学旭川校の山中謙司准教授は、個別最適な学びと協働的な学びにおけるICT活用の関連性などについて解説した。
開会式では紺野会長があいさつ。学習指導要領の全面実施から約3年がたち、その間に1人1台端末の活用が始まったことを振り返り「授業の中でタブレット端末を使うことは日常風景となりつつあるが、子ども主体の問題解決や、学びを深めるための端末の活用、指導と評価の一体化などについては、研究途上にある」と強調。その上で「本研究大会において、それらを含め、子どもの問題解決の在り方について議論し、一層研究を深めてほしい」と期待を寄せた。
引き続き、馬場大輔旭川支部研究部長が全道大会の実施報告。研究主題「自らかかわり、科学的に考え、知を更新する子供の育成」のもと、第3学年「音」、第4学年「雨水と地面」、第5学年「もののとけ方」、第6学年「土地のつくり」の4授業を公開したことを報告した。
学年別分科会に移り、札幌支部、函館支部、釧路支部、オホーツク支部の各研究部長が各支部の研究実践を発表した。
続いて、札幌市立札苗北小学校の大坪洋一郎教諭が第55回全国小学校理科研究協議会研究大会香川大会の研究発表、道教育大附属札幌小学校の坂下哲哉教諭が視察報告を行った。
このあと、道教育大旭川校の山中准教授が「個別最適な学びと問題解決」をテーマに講演。子どもの自主性や自律性を重視する個別最適な学びと、探究的な学習や体験活動を通じ、子ども同士であるいは多様な他者と協働する協働的な学び、求められる授業づくりなどについて解説した。
また「個別最適な学び」「協働的な学び」におけるICTの活用について説明。情報の探索やレポート作成・情報発信などの活動にICTを効果的に使うことで、学びの質が高まり、深い学びにつながっていくことを説いた。
最後に「これまでの授業観からの脱却」や「自立した学習機会の保障」をキーワードに挙げ「全ての子どもの可能性を引き出す理科授業を目指して」と呼びかけた。
(関係団体 2023-01-27付)
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