【解説】安全なネット利用へ一斉行動

（解説 2023-02-01付）

　青少年が安全・安心にインターネットを利活用できる環境の整備に向け、総務省をはじめとする関係府省庁は「春のあんしんネット・新学期一斉行動」を２月から５月まで展開する。

　インターネットの利用率は年々上昇しており、総務省の調査によると６～１２歳の３年度利用率は８４・７％、１３～１９歳で９８・７％となっている。

　一方で、長時間の機器利用による生活習慣の乱れ、不適切な利用による他者のプライバシーへの侵害、犯罪被害に巻き込まれる事例や加害者となってしまう事例など深刻な問題も多く発生している。

　春のあんしんネット・新学期一斉行動は、多くの青少年が初めてスマートフォン等を手にする春の卒業・進学・新入学の時期を特に重点として、関係省庁、地方自治体、関係団体等と連携・協力してスマートフォンやＳＮＳ等の安全・安心な利用のための啓発活動を集中的に実施するもの。総務省においては、携帯電話事業者等の情報通信関連企業や各種団体と連携し、ペアレンタルコントロール（保護者管理）の推進、効果的なフィルタリング等の利用、話し合いによる家庭内ルール作りの推進などの取組を集中的に展開する。

　本年度は「２０２３年版インターネットトラブル事例集」を作成して全国の教育委員会に周知するほか、インターネットの安全利用に関する普及啓発講座「ｅ―ネットキャラバン講座」や携帯電話事業者による啓発講座を実施する。

　また、総務省や関係省庁から全国高校ＰＴＡ連合会、日本ＰＴＡ全国協議会に啓発の協力を依頼するほか、地方総合通信局、ＰＴＡ、教育委員会等の連携によるフィルタリング説明会をはじめ地域における安全・安心なインターネット利用に関する啓発活動を展開する予定となっている。

(解説 2023-02-01付)