渡島局 南茅部の縄文語り合う会 地域の宝 活用法協議 探究学習充実へ高校生ら(道・道教委 2023-02-16付)
南茅部の縄文について語る会
【函館発】渡島教育局は13日、渡島フロンティア人材育成事業と管内家庭教育サポート企業交流会の一環で「南茅部の縄文について語り合う会」を南茅部高校で開いた=写真=。地域を盛り上げるためのイベントや普及に向けた活動について、高校生と地域の大人がそれぞれの立場や経験を踏まえて協議。様々なアイデアや課題点を真剣な表情で考え、探究学習の深化を図った。
取組は高校生と地域の大人が縄文の活用をテーマに話し合うもの。生徒の探究的な学びの深化や、ふるさとへの誇りと愛着を育む人材育成を図るとともに、地域と学校の連携を深めることをねらいとしている。
当日は南茅部高の1年生と同校の学校運営協議会委員予定者、家庭教育サポート企業の関係者ら28人が参加した。
開会に当たり、柴田亨局長があいさつ。北海道・北東北の縄文遺跡群に関する様々なイベントに地域の児童生徒が携わっていることに触れ「子どもたちが地域の主役として縄文に関する活動に取り組んでいる姿勢は心強い。様々な立場や経験のある皆さんが高校生と前向きな議論を交わすことで地域振興につなげるだけではなく、すてきな時間を共有できれば」と期待した。
南茅部高の熊谷楓さんは「話し合いを楽しみにしてきた。私にとって日常である南茅部の縄文が地域の宝になるために、皆さんの力を貸してください」と呼びかけた。
グループ協議に先立ち、縄文文化の魅力発信に向けた活動に取り組む縄文DOHNANプロジェクトの山田かおり代表が、同プロジェクトの活動を紹介するとともに協議内容を提案。①南茅部の縄文が道南の宝として広く知れわたり活用されるための活動②子どもたち(主に小学生)が楽しみながら縄文に親しむためのイベント―の2点を示した。
高校生と大人を交えた各グループでは「道の駅のソフトクリームなどスイーツでPRする」「各学校でツアーを企画したり、体を動かすイベントで子どもたちに楽しんでもらう」といったアイデアや「遺跡のない地域の人や興味・関心度が低い人を呼び込むにはどうしたら良いか」などの意見が上がるなど、話し合いを通して気付いた課題について積極的に議論を交わした。
南茅部高の佐々木拓さんは「地域の大人たちと話し合える有意義な機会だった。新たな課題も浮かび上がったので、探究学習を深めていきたい」と意欲をみせた。
伊勢一哉校長は「ロマンあふれる縄文文化は世界から注目されている。地域を持続可能な社会にするのは高校生自身。地域の宝について知恵を出し合い、支え合いながら発展させてほしい」と話した。
(道・道教委 2023-02-16付)
その他の記事( 道・道教委)
2団体1個人に栄誉 留萌局 管内教育実践表彰
【留萌発】留萌教育局は、4年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育で羽幌町立羽幌中学校と天塩高校、社会教育で角谷ヒサ子氏が栄誉に輝いた。今後、川村秀明局長が受賞学校等を訪れ、表彰状...(2023-02-17) 全て読む
道研 5年度から組織再編計画 人材育成など3部新設 情セン・理セン廃し4部体制に
道教委は5年度から道立教育研究所の組織再編を計画している。情報処理教育センターと理科教育センターを廃止し、新設の「人材育成部」「教育課題研究部」「学力向上調査部」へと業務を移管する。これに...(2023-02-17) 全て読む
十勝局と公立学校事務職員協十勝支部 業務改善の取組本格化 3部会構成の検討協設置
【帯広発】十勝教育局道立学校運営支援室と道公立学校事務職員協会十勝支部は、道立学校事務職員の業務改善に向けた取組を本格化している。事務の効率化に加え、資質・能力の向上や職員間交流などの課題...(2023-02-17) 全て読む
道教委 ICT活用推進へ協議会 失敗恐れず活用広げて 札幌稲穂小・菅野校長が講義
道教委は13日、道小・中学校学習指導要領の着実な実施に向けた地方協議会をオンラインで開催した=写真=。文部科学省のICT活用教育アドバイザーを務める札幌市立稲穂小学校の菅野光明校長が「学習...(2023-02-16) 全て読む
道教委と教育大 授業力向上セミナー ICTの実践事例学ぶ CBT活用の模擬授業など
【函館発】道教委と道教育大学は10日、授業力向上研究セミナーをオンラインで開催した。道教育大学附属函館幼稚園、函館小学校、函館中学校、特別支援学校4校園の担当教諭が各校種の実態に応じたIC...(2023-02-16) 全て読む
白糠高など4団体に光 釧路局 管内教育実践表彰
【釧路発】釧路教育局は、4年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育では、釧路市立清明小学校、白糠高校、白糠養護学校が受賞。社会教育では、釧路華道協会が栄誉に輝いた。相川芳久局長が2...(2023-02-15) 全て読む
道教委がE―Lineセミナー ICT活用など成果 各管内の中核教員が発表
道教委は10日、本年度新たに開始したE―Lineセミナーの第3回をオンラインで開催した。1人1台端末の活用、校種間連携や海外の学校との交流など、各管内の中核となる小・中学校の英語担当教員が...(2023-02-15) 全て読む
道教委 第5次読書活動推進計画案 子の視点でサービス改善 学校司書配置など指標再設定
道教委は5~9年度を計画期間とする北海道子どもの読書活動推進計画(第5次計画)の案をまとめた。素案からの変更点をみると「子どもの視点に立ったサービスの改善」「1人1台端末と学校図書館を活用...(2023-02-15) 全て読む
道 幼児教育振興基本方針案 全市町村で連携機会設定 9年度達成へ 新規3指標
道と道教委は来年度から始まる新たな北海道幼児教育振興基本方針案をまとめた。9年度までの達成を目指す3つの新指標を設定。幼児教育施設・小学校・市町村間で情報共有する会議体など域内における連携...(2023-02-14) 全て読む
道教委 公立高入選の出願変更状況 全・定 1129人変更 再出願受付は20日から
道教委は13日、5年度公立高校入学者選抜における出願変更後の状況を発表した。2日現在の出願者数は、当初出願時と比べて、全日制で5人増の2万9487人、定時制で1人増の953人。全定合計で3...(2023-02-14) 全て読む