道研　５年度から組織再編計画　人材育成など３部新設　情セン・理セン廃し４部体制に

（道・道教委 2023-02-17付）

　道教委は５年度から道立教育研究所の組織再編を計画している。情報処理教育センターと理科教育センターを廃止し、新設の「人材育成部」「教育課題研究部」「学力向上調査部」へと業務を移管する。これによって現行の３部２センターから４部体制となり、教職員の資質・能力向上や多様な教育課題等に対応する新たな組織体制へと移行を図る。

　情報処理教育センターは昭和５６年に道立教育研究所の付属施設として設置。理科教育センターは昭和３８年に札幌市内に設置され平成２１年に道立教育研究所の付属施設として統合された。情報教育・理科教育に関する研修、調査研究、情報発信、教育振興に関する様々な事業を担っている。

　一方、両センターが所在する江別市内の道立教育研究所は施設の老朽化が進行。長寿命化診断の結果、施設整備の見直しが求められたことから、道教委は２年度に検討会議を設置して施設や機能の在り方について検討を進めてきた。

　教科等横断的な資質・能力の向上、教育のデジタル化、ＳＴＥＡＭ教育、へき地小規模校の人材育成・学校経営など、多様な本道における教育課題に対応するため、道教委は分野ではなく施策へと直結する組織への再編を計画。現行の「総務部」「研修部」「研究部」「附属情報処理教育センター」「理科教育センター」の３部２センターから「総務部」「人材育成部」「教育課題研究部」「学力向上調査部」の４部体制に移行する予定だ。

　両センターが担っていた業務は新設の３部へと移管する見通し。人材育成部ではキャリアステージに応じた人材育成を、教育課題研究部では国の動向や本道の特質に応じた教育課題への対応を、学力向上調査部では小中高各教科の学力向上をそれぞれ担当し、各部が主軸となり研修・研究を行っていく。

　機構改正を伴う組織再編のため、きょう１７日開会の１定道議会に関係条例案を提案する。可決されれば４月１日から施行となる。

(道・道教委 2023-02-17付)