十勝局と公立学校事務職員協十勝支部　業務改善の取組本格化　３部会構成の検討協設置

（道・道教委 2023-02-17付）

　【帯広発】十勝教育局道立学校運営支援室と道公立学校事務職員協会十勝支部は、道立学校事務職員の業務改善に向けた取組を本格化している。事務の効率化に加え、資質・能力の向上や職員間交流などの課題に対応するため、昨年９月に管内道立学校事務機能強化検討協議会を設置。階層別の３部会が課題解決に向けて精力的に実践を進めている。

　文部科学省は２年、学校事務職員の標準的な職務例を提示。３年には「主として事務職員が担う職務」「他の教職員と適切な業務の分担のもと、その専門性を生かして優先的に参画することが望ましい職務」「可能な限り参画することが望ましい職務」の３分類と各項目を明記した要綱を制定した。

　十勝局の川上康典道立学校運営支援室長は現状把握のため、昨年９月に管内事務職員対象のアンケート調査を実施。結果から①資質・能力向上と人材育成②事務改善・効率化③コミュニケーション・相互理解―の３点が課題に挙がった。

　これらを踏まえ、道公立学校事務職員協会十勝支部と共同で「管内道立学校事務機能強化検討協議会」を設置。管理職・役付職・一般職の３部会で構成している。

　９月に開かれた第１回会合では、協議会の設置目的や、事務室と支援室との相互理解の必要性等に関して共通理解を図った。各部会はそれぞれの視点から課題を洗い出し、解決策を協議。ことし２月の第２回会合までに、業務事例の一覧表作成や研修機会設定の提案など、解決に向けた取組の実践および検討を進めている。

　川上室長は「参画することが望ましい職務に着手するためには、標準的な職務の効率を上げる必要がある」とし「事務機能の“改善”から一歩進んだ“強化”に向けて、相互理解を深め、協働体制の構築を進めたい」と話している。

(道・道教委 2023-02-17付)