道教委初 地学協働アワード結果 倶知安農高が最優秀賞 酒粕商品化でまちの魅力発信
(道・道教委 2023-02-20付)

 道教委は、全道の優れた地学協働に取り組む学校を表彰する「北海道地学協働アワード2022」の審査結果を発表した。地域との連携・協力の輪を広げ、酒かすを使ったスイーツや化粧品の商品開発に取り組む倶知安農業高校(近江勉校長)が初のグランプリを獲得。準グランプリには静内農業高校と市立札幌藻岩高校が輝いた。

 全道における地学協働の一層の推進・活性化を図るため、地域と連携・協働して優れた学習活動に取り組む公立高校(中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部を含む)を表彰する初の試み。審査の観点は「地域課題の把握」「テーマの設定」「地域との連携・協働」「地域資源の活用」「体験活動の展開」「学習成果の発信」「学習の発展」の7点。

 公立高校21校、特別支援学校4校の計25校の応募があり、1次審査と2次審査を経て決定した。

 倶知安農業高が受賞した取組「日本酒プロジェクト」は令和元年に開始。地元の二世古酒造から工程を学び、高校生が造る日本酒として販売している。また、廃棄対象だった酒かすを有効活用するためパウダー化した「酒の粉」を開発し、マドレーヌなどのスイーツを商品化。さらに金沢工業大学から酒かすに含まれる美容効果を学び、せっけんやハンドクリームなどの化粧品の開発・商品化にも取り組んでおり、企業・大学など各分野の協力を得て地域の魅力を発信する取組を進めている。

 被表彰校とテーマはつぎのとおり。

▼グランプリ

▽倶知安農業高=倶知安町をPRする特産品の開発「日本酒プロジェクト」

▼準グランプリ

▽静内農業高=桜の町のイコロ(宝物)~町の魅力を発信する商品開発プロジェクト

▽市立札幌藻岩高=社会の一員として、地域の課題解決に向けたアイデアを共創して「南区を笑顔あふれるまち」に

▼特別賞

▽岩見沢農業高=花あるあるプロジェクト~空知の基幹作目「切り花」の消費拡大と地域産業の学習

▽大空高=大空町の様々な課題解決、主に「関係人口の創出」

▽市立札幌みなみの杜高等支援=南区探究(真駒内ウオークラリー、ミナミク クエスト)

▽千歳高=「千歳の特産物」×「米菓」~全国販売への第一歩

▽本別高=総合的な探究の時間「とかち創生学」による人材育成と地域創生

▽夕張高=道CLASSプロジェクト~夕張産の食材を活用した新商品開発

(道・道教委 2023-02-20付)

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