リーダーシップや教育資源活用など 「目指す学校管理職」規定 道教委が教員育成指標改訂案(道・道教委 2023-02-20付)
道教委は、教員の資質・能力の目安となる「北海道における教員育成指標」の改訂案をまとめた。教師に求められる資質・能力を再整理し、目指す学校管理職像として「リーダーシップの発揮」「学校ビジョンの具現化」「教育資源の活用」を明記。情報活用能力の育成やICT・教育データの利活用を推進する資質・能力を規定した。3月上旬に決定して教育委員会等に周知する予定。
現行の教員育成指標は平成29年12月に策定。共通の「教員育成指標スタンダード」、校種別(幼稚園、小・中学校・義務教育学校・高校・特別支援学校)、職種別(養護教諭・栄養教諭・学校管理職)の計8種類あり、成長段階に応じた目安となるよう校種・職職ごとに「養成」「初任」「中堅」「ベテラン」の4段階でキーとなる資質・能力を定めている。
教員免許更新制廃止に伴い国において新たな教師の資質向上に関する指針が示されたことから、道教委は大学教員、各種校長会代表、PTA関係団体などで構成する道教員育成協議会で検討を重ね、16日の道議会文教委員会で改訂案を報告した。
教員育成の考え方では、現場での経験と多様な研修機会を組み合わせた個別最適な学びや学び合う同僚性での資質・能力の向上や協働的な学びを組織全体で行うことを示した。
目指す管理職像として「深い教育的愛情や豊かな教員経験、確かな職業倫理を基にリーダーシップの発揮」「学校ビジョンを具現化し、教育活動の質の向上、教職員の資質・能力の向上を図る体制整備の推進」「家庭・地域と連携・協働し、人的・物的・財政的・情報的な資源を効果的に活用」と規定している。
ICTの活用に関しては、初任段階で子どもの情報活用能力(情報モラル、情報セキュリティーを含む)を育てる授業実践、中堅段階で学校全体での効果的な活用の促進、ベテラン段階でICTや教育データの効果的な活用・助言する資質・能力を新たに示した。
(道・道教委 2023-02-20付)
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