法務相談制度の理解促進へ　道教委が研修動画配信　現役弁護士が対応事例解説

（道・道教委 2023-02-22付）

　道教委は学校における法務相談支援事業（スクールロイヤー制度）に係る法務研修会の動画配信を開始した。法務相談の手続きや流れを解説しているほか、端末書き込みで生じたトラブルへの対応事例について現役の弁護士が講話。ユーチューブによる限定配信で期間は８月３１日まで。

　深刻な児童生徒間トラブル、学校事故、外部からの威圧的な言動を伴う過剰な要求など、高度な法的専門性が必要な事案に対処すべく、道教委は３年度から事業を開始。道内の弁護士をスクールロイヤーに委嘱し、専門的知見から対応を助言している。

　研修動画の配信は、相談事例を交えたトラブルの未然防止や初期対応などに係る研修を通し、制度の浸透と学校の問題対応力の向上を図るため開始したもの。動画時間は６５分程度。

　札幌弁護士会所属弁護士の森洋仁氏は、端末の書き込みで生じたトラブルの実例と解決につながった対応例を紹介した。

　様々な分野のトラブルに対処してきたスクールロイヤーの知見を活用することで、今後の方向性の明確化や積極的な対応につながるとし「お困りの事案があれば積極的に申請してもらい、将来の道筋を決める一助として活用してほしい」と呼びかけた。

(道・道教委 2023-02-22付)