道いじめ防止基本方針改定案 積極的認知で見逃しゼロ 警察との日常的な連携など(道・道教委 2023-02-24付)
道と道教委は道いじめ防止基本方針の改定案をまとめた。いじめの積極的な認知と早期対応を図るため、全教職員が「いじめ見逃しゼロ」の意識を持つ必要性を記したほか、警察との日常的な連携体制の構築や相談・通報を行うことが想定されるいじめの具体例を記載。インターネットの適切な利用促進に向けた保護者の責務や道の役割を示した。道議会での議論を踏まえ3月の教育委員会会議で決定する。
道いじめ防止基本方針は、学校、家庭、地域、行政等が連携・協力して社会全体でいじめの問題を克服することを目指して平成26年度に策定したもの。いじめの問題の現状・課題等を踏まえ平成30年以来2度目となる改定を行う。
素案からの主な変更点をみると、「これからのいじめ防止対策の方向性と課題」をテーマに1月に開催した道総合教育会議での議論を踏まえ、全教職員が「いじめはどの子どもにも、どの学校にも起こり得る」「“いじめ見逃しゼロ”の意識を持つ」ことの必要性を追記した。
また、全ての児童生徒を対象にいじめをしない態度・能力を身に付けるために日常的な教育活動を通して児童生徒の発達を支える働きかけを行う「発達指示的生徒指導」や、いじめの未然防止教育の推進など生徒指導提要改訂に基づき追記・修正した。
文部科学省が7日付で各学校設置者に求めた通知を踏まえ、警察との連携徹底や自治体長の判断で開催できる総合教育会議の開催についても記載。学校警察連絡協議会などを活用して緊密な連携体制を日ごろから構築する必要性や、警察への相談・通報を行うことが想定されるいじめの具体例を追記した。
インターネットの適切な利用の促進に向けた文言も追記し、発達段階に応じて利用状況を適切に把握・管理する保護者のやインターネット上のいじめに対処する体制を整備する学校の役割、学校教育・社会教育・家庭教育を通して必要な取組を進める道の役割も明記した。
(道・道教委 2023-02-24付)
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