道小学校長会 第5回理事研修会 会長に森田氏(札幌北園小) 事務局長は末原氏(札幌緑丘小)
(道・道教委 2023-02-28付)

道小学校長会・理事研修会
森田新会長は研鑚し挑戦し続ける校長の責務を訴えた

 道小学校長会は24日の第5回理事研修会で、5年度の新会長として札幌市立北園小学校の森田智也校長、新事務局長として札幌市立緑丘小学校の末原恵蔵校長をそれぞれ選出した。森田新会長は、努力を重ねる教職員の努力の実を結ぶため校長のリーダーシップとマネジメント力の重要性を説き「私たち校長が志を高く持ち、研鑚し挑戦し続けることが肝要」と一層の奮起を促した。5年度の役員体制は5月8日開催予定の第66回総会・研修会で承認する。

 開会に当たり紺野高裕会長があいさつ。3年ぶりに分科会討議を行った道小教育研究旭川大会など本年度の取組を振り返ったほか、学校の働き方改革に向けた検討状況など国の動向を解説した。

 議事に移り、4年度の会務・各部の活動について報告。研修部からは9月8、9日に開催予定の第66回道小教育研究大会渡島・北斗大会の進捗状況について説明した。道教委関係課による行政説明では、道いじめ防止基本方針改定案や勤務時間の振り替えを行う1ヵ月単位の変形労働時間制の追加対象業務などを解説した。

 最後に5年度新会長・事務局長の選考について発表。新会長に選出された森田新会長は、GIGAスクール構想の取組の充実、教員の人材確保、新たな研修制度の実施、いじめ・不登校・ヤングケアラーなど指導上の問題や働き方改革の推進など山積する教育課題に対し、研究・研修、研鑚を積みながら不断の努力を重ねる教職員の姿を踏まえた校長の責務を説き「私たち校長は何をなすべきか。時代の変革期を迎えている今こそ、自校の教職員の努力をより実りあるものにするため、これまで以上に校長のリーダーシップとマネジメント力が求められている。私たち校長が志を高く持ち、研鑚し挑戦し続けることが肝要だ」と力を込めた。

 来年度開催を予定している第66回教育研究渡島・北斗大会の開催に向けては「旭川大会の成果のもと、校長の職能向上と本道教育の質の向上を目指して研鑚を積む大切な大会となれば」と4年ぶりの会同開催に期待を寄せた。

 その上で、対面での議論や連帯し合う関係づくりを一層重視する必要があるとし「道中学校長会、道公立学校教頭会、道教委、市町村教育委員会などの教育関係団体と連携を図りながら、末原事務局長ともども、北海道教育の充実に努めていきたい」と意気込みを述べた。

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道小学校長会・森田新会長
道小学校長会・森田新会長
道小学校長会・末原新事務局長
道小学校長会・末原新事務局長

(道・道教委 2023-02-28付)

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