生理用品先行配置モデル校　今後も利用したい　１００％　生理の貧困にも一定ニーズ

（道・道教委 2023-03-01付）

　道教委は学校のトイレ等への生理用品の配置に係るアンケート結果をまとめた。モデル校で生理用品を利用した全ての生徒が「今後も利用したい」と回答。過去に生理用品が手元になくて困った経験がある生徒の割合は４分の３を占めた。利用したい場合として２０人に１人が「経済的理由」を挙げており、家庭の経済的事情で生理用品を用意できない「生理の貧困対策」として一定の効果が期待されることが分かった。

　オンラインによるアンケート調査で、モデル校の生徒約４５０人から回答を得た。

　「学校のトイレに生理用品があったら利用したい」と回答した割合は９８・２％。うち利用したい場合は「急に必要となった」が９３・９％、「持ってくるのを忘れた」が７７・６％、「手持ちの生理用品が足りなくなった」が６３・７％、「経済的理由で用意できなかった」が５・２％だった。

　学校に置いてほしい場所は「トイレ個室」が９４・７％と最も高く、「トイレ手洗い場（共用部分）」が１８・７％、「保健室」が１７・６％など。

　実際に生理用品を利用した生徒の割合は３７・７％で全ての生徒が「今後も利用したい」と回答。利用した理由は「急に必要となった」が７１・９％、「持ってくるのを忘れた」が４０・９％、「手持ちの生理用品が足りなくなった」が２６・９％だった。

　「学校で生理用品がなくて困った経験がある」と回答した割合は７７・３％で、対処方法は「友達から生理用品を譲ってもらった」が８０・３％、「トイレットペーパー等で代用」が４８・７％、「交換せずに我慢」が２７・９％などとなっている。

(道・道教委 2023-03-01付)