3団体3個人に栄誉 上川局 管内教育実践表彰(道・道教委 2023-03-02付)
美瑛中
【旭川発】上川教育局は、4年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育では美瑛町立美瑛中学校、旭川東高校、旭川市立神居東中学校の早川裕章教諭、旭川市立神楽中学校の山本愛教諭、剣淵高校の三浦学教諭が受賞。社会教育では「おはなし会 芽ぶっく」が栄誉に輝いた。2月27日から岸本亮局長が各受賞者のもとを訪れ、表彰状を授与している。受賞者の功績概要はつぎのとおり。=敬称略=
◆学校教育
【団体】
▼美瑛町立美瑛中学校(金山達也校長)=「生徒の自発的・主体的な成長や発達を支える教育活動」
生徒との信頼関係の構築や安心できる学校づくりのための「全員担任制」を実施し、生徒一人ひとりの状況に応じてチームで柔軟に粘り強く対応する教育とその仕組みづくりに大きな成果を上げている。
また、元年度から3年度まで「中1ギャップ問題未然防止事業」推進校として、小・中学校が連携した取組を推進している。
▼旭川東高校(三条歩校長)=「管内の拠点校としての先進的な教育活動」
探究学習「アカデメイア」における課題発見や問題解決の手法を重視した探究的な学びの充実や、医進類系指定校として、医療従事者としての責任感・倫理観を養う取組を推進している。
また、高大接続を踏まえ生涯にわたって学び続ける資質・能力を育成する教科指導の実践はもとより、ICTを効果的に活用した個別最適な学びの充実に向けた教育活動の充実を図るなど、常に教育活動の改善・充実を図る校風は、地域から高く評価されている。
【個人】
▼早川裕章(旭川市立神居東中学校)=「“指導と評価の一体化”による授業改善」
「授業改善推進チーム活用事業」における授業改善推進教員として、授業改善の中核的な役割を果たすとともに、ミドルリーダーや若手教員に対する研修を進めるなど、教員の指導力向上に取り組んでいる。
また、推進チームによって蓄積された優れた実践等をまとめた研修用動画を配信するなど、授業改善に向けた取組について広く普及に努めている。
▼山本愛(旭川市立神楽中学校)=「特別支援教育リーダー教員としての特別支援教育の推進」
特別支援教育リーダー教員として、管内特別支援教育の中心となって、各学校の特別支援教育の推進に取り組んでいる。
また「4年度特別支援教育充実セミナー」等の講師として、勤務校の支援体制を紹介し、各学校の特別支援教育コーディネーターへ提言および指導を行うなど、管内の特別支援教育の充実に努めている。
▼三浦学(剣淵高校)=「授業改善の取組を通じた教職員の指導力向上」
教務主任として教育課程の改善を図り、3年度から、多様なニーズに応える人材の養成を目指した「未来のしんろ系列」を設置するとともに、保健体育科教諭としてICTを活用した授業改善や、校内研修を通じた教職員の教育活動の充実・発展に貢献するなど、ミドルリーダーとして高く評価されている。
また、町内唯一の高校の魅力化に向け、系列の新設に尽力し、地域を担う人材の育成に努め、地域から高く評価されている。
◆社会教育
【団体】
▼おはなし会 芽ぶっく=「絵本でまちづくり~読み聞かせでつながる地域に」
乳幼児から大人まで幅広い世代の方に向け、対象に合わせた選書を行い、保育所や学校、高齢者施設などにおいて活動している。
町内の各学校においては、読み聞かせや紙芝居公演のほか、授業の講師を担当し、子どもたちが読書習慣を身に付けるきっかけとなる取組を継続的に行うなど、地域ぐるみでの読書活動の啓発・普及に尽力し、その活動がまちづくりの一翼を担っている。
この記事の他の写真
旭川東高
おはなし会 芽ぶっく
早川裕章教諭
山本愛教諭
三浦学教諭
(道・道教委 2023-03-02付)
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