道立図書館 5年度活動支援受付 学校から直接申込開始 市町村立館日常相談も事業に(道・道教委 2023-03-02付)
道立図書館は、5年度図書館活動支援事業の申し込み受付を開始した。学校図書館支援事業とサポートブックスにおいて、新たに学校からの直接申し込みを開始。引き続き、市町村図書館を経由した申し込みも受け付けている。
このほか、市町村立図書館等へのサポートについて電話やメールによる日常的な相談を事業の一つとして位置付けた。また、多様な読書機会を提供するため、バリアフリー資料を追加した。申し込み期間は、随時受付以外の事業が14日まで。
活動支援事業は市町村立図書館や公民館図書室等の活動の活性化、学校図書館への支援、こども読書活動推進を図るもの。
市町村支援事業、学校図書館支援事業、支援貸出事業の3つを柱に事業を行っている。
事業概要はつぎのとおり。
▼市町村支援事業
市町村立図書館等の活動を活性化するため、運営全般について助言や情報提供による支援を行う。
▽重点サポート
図書館が未設置の市町村や、司書や司書補など専門の職員が不在の図書館の読書活動推進を年間を通して重点的に支援。道立図書館の実績から、取組プランを提案。図書館(室)の活動の活性化を共に目指す。
▽講師派遣(募集数10程度)
各管内・地域や図書館、教育委員会等で開催する研修会や学習会等に職員を講師として派遣。事例紹介や情報交換を通して、共にスキルアップを目指す。研修内容の企画についても相談できる。
▽運営相談
図書館(室)の運営全般について、助言や情報提供、事業企画の支援を行う。相談内容に合わせ、資料(情報)提供やリモート等で対応する。
▼学校図書館支援事業
学校図書館の運営や利活用の活性化、市町村立図書館等と学校との連携を支援する。
▽学校図書館環境改善(募集5)
小・中・高校・特別支援学校の図書館運営や子どもの読書活動の推進について、助言や情報提供を行う。直接学校を訪問して、学校図書館の環境改善に関する事例を紹介。ワークショップとして具体的な作業の一端を体験することもできる。
▽学校図書館講師派遣(募集数3)
教職員やボランティア、児童生徒(図書委員会・図書局等)向けの研修会や勉強会等の講師として派遣。時間・形態は、内容に応じて柔軟に対応。学校図書館や子ども読書推進に関する情報提供なども相談可能。
▽学校図書館運営相談
学校図書館の運営全般について、助言や情報提供、事業企画の支援を行う。相談の内容に合わせ、資料(情報)提供やリモート等で対応する。
▽学校ブックフェスティバル(募集数18)
小・中学校に道立図書館の児童書・絵本を提供し、
おはなし会を実施し、児童生徒に読みたい本を自由に選んで借りてもらう事業。市町村立図書館等・学校・ボランティアの連携促進として、PTAやボランティアの方にも事業の準備や当日の運営(貸出作業等)を協力してもらうことで、児童生徒との交流、図書館(室)と学校・地域との連携が深まることが期待できる。
▼支援貸出事業
▽サポートブックス
学校の朝読・昼読、調べ学習等で活用できる本をセットで貸し出し。学校図書館や学級文庫等をはじめ、図書館(室)でも利用可能。中高生向け図書や授業に役立つ図書をそろえたいと考える図書館にとって、選書の参考になるセットも用意している。
▽大量一括貸し出し
まとまった数の図書を、数ヵ月単位で貸し出し。自館の所蔵資料と同様に図書館等で活用できる。住民への貸し出しはもちろん、学校への貸し出し等にも活用できる。
▽事業貸し出し
大型絵本、しかけ絵本、エプロンシアター、おはなし迷路、外国語絵本などを貸し出すもので、図書館まつりなどをはじめ、学校・幼稚園・保育所・健診会場等で行うイベント、ボランティア団体等が主催するイベントで活用できる。授業の教材としても利用可能。
▽学校図書館協力貸し出し
小・中・高校および特別支援学校に設置された学校図書館を対象に、道立図書館の蔵書の貸し出しを行う。
(道・道教委 2023-03-02付)
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