道教委 年度替わりに確認を　ＩＣＴ活用へ　チェックリスト　年度更新など留意点整理

（道・道教委 2023-02-28付）

　道教委は「ＩＣＴ環境の適切な活用に向けたチェックリスト」を作成した。「１人１台端末の年度更新の計画的な実施」など年度末から年度始めにかけて学校が確認すべき８項目の留意点を記載。資料を参考にして各学校でＩＣＴ環境の適切な活用を進めるよう呼びかけている。

　ＧＩＧＡスクール構想による１人１台端末が整備され、小・中学校における端末の年度更新の作業は今回で２回目となる。高校では５年度からＢＹＯＤによる１人１台端末を活用した授業が第１学年に加えて第２学年でも開始となり、年度当初から全ての授業で端末を活用できるよう準備が進められている。

　チェックリストは、次年度における端末を活用した教育活動の円滑な実施を図るため、文部科学省の年度更新タスクリストなどを踏まえて新たに作成したもの。ＩＣＴ環境の整備や教員のＩＣＴ活用指導力の向上など８項目にわたって留意事項を記載している。

　ＩＣＴを活用した学びの充実に向けては、ＩＣＴの活用の好事例やトラブルの校内共有、情報活用能力の育成に向けた指導計画の改善・充実の重要性を示しており、アンケート等を通して把握した自校の情報活用能力の実態を指導計画に反映する有効性も指摘している。

　また、非常時における児童生徒の学びの継続に向けたオンライン学習の準備、自宅学習における端末の利活用について留意点を記載。教員のＩＣＴ活用指導力の向上を図るため、ＩＣＴ活用ポータルサイトに掲載されている「みんなで研修プログラム」などのコンテンツの活用を呼びかけている。

　道教委は今後、ＩＣＴ活用サポートデスクによる相談対応や、更新作業を民間事業者に委託する際に活用できる国の補助制度の情報提供を引き続き行い、学校におけるＩＣＴ活用の取組を支援することとしている。

(道・道教委 2023-02-28付)