道教委 ICT活用推進へ協議会 失敗恐れず活用広げて 札幌稲穂小・菅野校長が講義
(道・道教委 2023-02-16付)

学習指導要領着実実施へ地方協議会
学習指導要領着実実施へ地方協議会

 道教委は13日、道小・中学校学習指導要領の着実な実施に向けた地方協議会をオンラインで開催した=写真=。文部科学省のICT活用教育アドバイザーを務める札幌市立稲穂小学校の菅野光明校長が「学習指導要領の着実な実施に向けたICTを活用した学校づくり」と題して講義。札幌市を除く道内178市町村の代表校長が参加し、ICTを活用した学校づくりに向けて理解を深めた。

 協議会は、本道における教育課程編成・実施上の課題や学習指導要領が目指す理念の実現方策を明らかにし、着実な実施に向けた教育課程編成の具体を明らかにすることがねらい。

 開会に当たり新居雅人義務教育課長は、全ての子どもが端末を使って新しい知識を習得し、自らの可能性に気付くことができる学びを進めるよう要請。全国学力・学習状況調査結果に基づく児童生徒の実態を踏まえたマネジメントサイクルの推進を呼びかけ「北海道の子どもたちが笑顔で“学校は楽しい!”“ICTで学びが広がった!”と実感できる会議となれば」と期待した。

 続いて菅野校長が講義。ノート指導、少人数指導、オンライン授業など様々な場面で活用できる実物投影機を効果的に利用する工夫を紹介し、読み書きの定着を図るデジタルドリルや隙間時間を利用したタイピングソフトなど授業内外におけるICTの活用方法を示した。

 端末活用の段階として①先生の不安を減らす②まず使う③毎日使う④分かりやすく教えるため使う⑤友達と一緒の学びに使う―を挙げ、各場面における研修の工夫や好事例を解説。子どもたち自身が問題解決の思考を身に付けることで教室内で「個別最適な学び」と「協働的な学び」が流動的に入り交じる授業の将来展望を示した。

 質疑応答では参加者から活発に質問が上がり「ICTの活用を学校全体に広げるため校長としての仕掛けの第一歩はどこからでしょうか」との質問に、菅野校長は「失敗を恐れない空気をつくること、先生たち自身が楽しみながら活用して広めることが大切」とアドバイスした。

(道・道教委 2023-02-16付)

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