日教弘道支部 第2回運営委 最終受益者は子どもたち 大学給付奨学生予約型を継続
(関係団体 2023-02-17付)

日教弘道支部第2回運営委員会
日教弘道支部第2回運営委員会

 日本教育公務員弘済会北海道支部(船山純支部長)は13日、ホテルライフォート札幌で第2回運営委員会を開いた=写真=。5年度の活動方針では「最終受益者は子どもたち」のコンセプトのもと①教育振興事業・福祉事業の充実とその推進②事務局組織体制の強化と業務効率化の推進③関係団体・関係機関等との連携強化と組織の拡大―の3点を活動の柱に据えた。事業計画では、4年度から開始した大学給付奨学生(予約型)を引き続き推進することなどを示した。

 船山支部長は、“魁(さきがけ)”をテーマに開会あいさつし「北海道の教育関係者の理解や協力があるからこそ、全国の“魁”となる事業などを提供できている」と謝意を示した。

 また、来賓としてジブラルタ生命保険=札幌西支社の内藤壮巳支社長があいさつに立った。

 議事に移り、4年度上半期事業・会計・監査報告や補正予算案、5年度活動方針案・事業計画案・予算案などについて審議した。

 5年度の活動方針では、引き続き「最終受益者は子どもたち」をコンセプトに掲げ、教育振興事業(奨学事業・教育研究助成事業・教育文化事業)、福祉事業、共済事業の3大事業の拡大・充実に努めることなどを示した。

 5年度の事業計画はつぎのとおり。

▼奨学事業

▽貸与奨学金

 国公立私立大学院・大学・短大・高等専門学校および専修学校専門課程に在学する学生を対象に、在学1年につき25万円以内、最高100万円まで一括貸与する。

・申請期間=4月1日~30日

▽高校等給付奨学金

 道内の高校等1年生および中等教育学校4年生で、修学意欲に富み、校長の推薦を受けた生徒に30万円または15万円を一括給付する。返還不要、100人程度。

・申請期間=9月1日~10月13日

▽大学給付奨学生(予約型)

 道内の高校等の最終学年に在学し、全国の大学への進学を目指す生徒で、校長の推薦を受けた者に対し、大学への進学・在学証明書の提出をもって月額3万円を4年間給付する。返還不要、募集人数7人。

・申請期間=5月8日~6月15日

▼教育研究助成事業

▽教育研究論文募集

 学校研究部門3~10万円。個人・グループ研究部門1~5万円。

▽教育研究実践校助成

 140校(園)程度に対し、各5万円を助成。

▽教育研究団体助成

 道内および札幌市に組織を持つ教育研究団体に助成する。

▽教育研究大会助成

 全道大会3~5万円、全国大会5~8万円。

▽教育事情視察研修助成

 教職員20人程度を道外の教育機関に派遣。研修費10万円以内を助成する。

▽研究集録の発行

 特選を受賞した教育研究論文および教育事情視察研修の報告を掲載し、道内の各学校に配布する。

▼教育文化事業

▽へき地学校教育支援事業(第=期)

 へき地等級2級から5級の学校に対し、1校当たり5万円を贈呈する。

▽学校図書助成

 学校(園)が希望する学校図書(20万円相当)を贈呈する。70校(園)程度。

・申請期間=4月1日~5月25日

▽ブックパック

 書籍セット(5万円相当)を贈呈する。100校(園)程度。

・申請期間=4月1日~5月25日

▽スポーツパック

 スポーツ用品セット(5万円相当)を贈呈する。100校(園)程度。

・申請期間=4月1日~7月22日

▽スクールアシストパック

 理科教育に関する教材・教具等のセット(2~10万円相当)を贈呈する。85校(園)程度。

・申請期間=4月1日~7月22日

▽文化・芸術・スポーツの振興

 道盲学校文化体育活動発表会、道聾学校体育大会、アートギャラリー北海道、アスリート先生179に助成する。

▽アスリート先生179

 学校(園)にスポーツアスリートを派遣し、スポーツ教室を開催。10会場程度予定。

・申請期間=3月15日~4月30日

▼福祉事業

▽指定宿泊施設利用補助

▽結婚祝贈呈

▽出産祝贈呈

▽高校入学祝贈呈

▽入院見舞贈呈

▽人間ドック受診料補助

▽30歳誕生祝贈呈

▽満60歳健康祝贈呈

▼共済事業

▽新規契約推進目標の早期達成

▽教弘保険加入者数・保有口数純増の目標達成

▽教弘保険の有利性についての啓発・浸透による新規契約の促進と既契約の維持増進

▽教職員のニーズに応える教弘保険の契約を進める

▼その他

▽ホームページを充実させ、事業案内および申請等への活用を広げる

▽損害保険事業の教職員総合保険「教弘まなびやスーパープラン」の啓発と販売促進

(関係団体 2023-02-17付)

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