札工高 道高校工業クラブ大会 課題研究 ものづくり大賞 計算競技で団体2位など(関係団体 2023-02-08付)
受賞作品を囲む生徒
札幌工業高校(太田潤一校長)は、1月19、20日に開かれた第41回道高校工業クラブ大会において、課題研究発表大会の部でものづくり大賞、計算技術競技大会の部で団体2位、個人で佐藤陸斗さん(2年)が2位に輝くなど、優秀な成績を収めた。
課題研究発表大会の部でものづくり大賞を受賞したのは、3年生の大竹弘祐さん、小林仁さん、川村陸さん、三輪慧士さんのグループ。地下熱活用、土壌断熱による栽培技術を確立し、ビニールハウスのスマート化に向けたシステム開発を目指した。生徒たちは「作ったものが評価されてとてもうれしい」と喜びをかみ締めた。
課題研究発表大会の部は、工業に関する事象の実験や調査・研究および作品の作製・改良などの体験や交流を通じて、将来の産業人としての資質向上を図ることが目的。全道の工業科設置校16校61人が参加し発表した。
同校は2年度から道教委「専門高校フューチャープロジェクト」事業の指定を受け、事業の一環として寒地無加温蔬菜栽培プロジェクトと題し調査。ヒートパイプによる地熱を利用して農作物を育てる寒地無加温栽培の実証実験や、AIによる遠隔・音声操作の研究を重ねた。大竹さん、小林さん、川村さん、三輪さんが概要を発表し、優れた創造性と高い完成度が認められた。
工夫した点について大竹さんは「会場から札幌工業高にライブ中継をつないで、遠隔操作の実演をした。AIによる遠隔操作ができるからこそ、見てほしかった」とこだわりを話した。
小林さんは「作ったものを評価してもらいうれしい。農家さんから使いたいなどといった声をもらって感動した」と笑顔を見せた。
今後、10月に福井県で開催される第33回全国産業教育フェア大会に出展する。
6校22人が出場した計算技術競技大会の部では、団体2位、個人で佐藤さんが2位に輝いた。
計算技術競技は、工業に関する計算の合理化・省力化を目指し、計算技術能力の向上を図ることが目的。
同校からは、佐藤さんと共に、内村伊吹さん(2年)、飯島道大さん(1年)、高橋昊平さん(1年)の4人が参加。四則計算、関数計算、実務計算I、実務計算Ⅱ、方程式・不等式計算を競い合った。
4人は大会に向けて、冬休みや授業の空いた時間を見つけ過去問を解き、苦手とする分野を克服。速さ、正確さを意識して毎日が本番というイメージで練習し、対策を重ねてきた。見事、団体2位、佐藤さんが個人2位という結果を残した。
佐藤さんは「もっといい点数が取れたと思う。けれど、団体、個人で2位になってうれしい」と思いを語った。
初めて参加した飯島さんは「2位という結果を残せてうれしい。来年は1位を目指したい」と闘志を燃やした。
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賞状を手に笑顔を見せる生徒
(関係団体 2023-02-08付)
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