岩見沢市教委 教頭等研究協 子どもと創る授業へ 研修担当者が実践発表(関係団体 2023-02-01付)
岩見沢市教委・教頭等研究協議会
【岩見沢発】岩見沢市教委は1月上旬、岩見沢市立教育研究所で第2回教頭・研究担当者研究協議会を開催した=写真=。市内の小・中学校の教頭や研修担当者ら44人が参加。研修担当者が、研究授業の様子を撮影したビデオをもとに「子どもと創る授業」の実践発表を行い、次年度に向けた研究の改善・充実を図った。
はじめに「子どもと創る授業」の実践発表を実施。ビデオを利用して授業のイメージを共有するとともに、自校で実施している授業と比較することで、成果や課題の明確化を図ることを目的としている。
実践発表は、栗沢小学校、美園小学校、北真小学校、清園中学校、豊中学校が行った。
栗沢小では、子どものつぶやきを問い返し続け、課題設定や課題解決するための、教師の対話力向上と、子どもの言語での表現力・対話力の育成に取り組んだ。教師の発言を控えて、子どもの発言を増やし、対話力向上を目指した。グループワークの際には児童の間での対話が盛り上がっていたことから「1クラスを1グループだと考えて」と促すと、クラス単位での児童間の対話が可能になった。
美園小では、5年生の「割合」の土台となる「くらべ方」の単元で、問題をストーリー形式にして出題した。問題を読み上げたあとの児童のつぶやきを教員がうまく取り入れることで、全体の共通理解を個人思考へつなげる。早く問題を解き終わった人からロイロノートで発表を行い、考え方の違う児童がいた際には児童の間で話すようにした。
北真小では、紋別市立南丘小学校とリモートで交流を行った。両校で相互に地域を紹介し、疑問点を質問。自分の住んでいる地域を紹介するに当たって探究活動を行い、北真小は、南丘小に教えてもらった紋別市のことについて、岩見沢市との違いを見つけることで自己の学びを深めた。
清園中では「天気とその利用」の単元の「空気移動、気圧差について」研究授業を実施。生徒と共に考えた「気象予報士になる」ことを目標に取り組んだ。ペットボトルを利用した実験を実施。繰り返し実験できるものを使うことで、生徒の思考を途切れさせないようにした。実験後は、起こった現象を図に描き、思考を整理しながらアウトプットを図った。
豊中では「一次方程式の利用」で球技大会を題材にし、答えを日常の場面と照らし合わせながら適切な答えへと練り上げた。グループに分かれ、球技大会の休憩時間と試合時間を決定し、計画を作成。求めた休憩時間や試合時間で生徒全員が楽しめるものになるか検討した。数学で身近な問題を解決することで、生徒が主体的に学習に取り組むよう工夫した。
実践発表が終わったあと、5グループに分かれてグループ協議を行い、全体交流でことし1年の課題を共有し次年度に向けた研究の改善・充実を図った。
(関係団体 2023-02-01付)
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