部活動地域移行へ道教委 新人材バンク運用開始 各地の指導人材確保を支援
(道・道教委 2023-03-15付)

 道教委は部活動の地域連携・地域移行に向けた指導者確保のため「ほっかいどう部活動・地域クラブ活動サポーターバンク」の運用を開始した。従来の部活動サポーターバンクをリニューアルしたもので、部活動指導員や外部指導者(外部コーチ)のほか、地域クラブ活動の指導者の募集・登録にも対応。登録情報を指導者となる人材を求める市町村教委、道立学校、地域クラブに提供し、道内各地の人材確保を支援する。

 子どもたちがスポーツや文化・芸術活動に親しむことのできる環境を整備するため、国は公立中学校の休日の部活動を段階的に地域に移行する方針を示している。5~7年度を取組の推進期間に設定し、地域の実情に応じ可能な限り早期の実現を目指す。

 道内でも地域移行に向けた検討が進む中、部活動の代わりにスポーツや文化活動の指導を行う「地域クラブ活動」の指導者の確保が課題の一つとされている。このため道教委は14日から従来の部活動サポーターバンクに代わる新たな人材バンクの運用を開始した。

 応募資格は札幌市を除く道内市町村立学校(中学校、義務教育学校後期課程、高校)や道立学校で部活動や地域クラブ活動の指導が可能な者。登録段階では教員免許状や競技の指導資格などの要件は設けない。

 応募者はフォームを通じて「指導可能な活動」「指導可能な対象の年代」「勤務地域」など必要な情報を入力して登録する。市町村教委、学校、地域クラブからの照会に対して情報を提供し、勤務条件などを確認の上、面接などの選考を経て任用する流れとなる。

 道教委は周知用リーフレットを札幌市を除く道内の市町村教委に通知し、地域のスポーツ団体や一般の人々にも周知するよう協力を呼びかけている。

 人材バンクは地域クラブ活動での指導を希望する教員の応募・登録が可能となるよう設計しているが、現職の教員の任用に当たっては学校設置者である教育委員会から兼職兼業の許可を得る必要があるため、道教委は兼職兼業の許可に関する考え方を整理した上であらためて登録に関する教員の周知方法を示す予定だ。

(道・道教委 2023-03-15付)

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