剣淵町5年度教育行政執行方針 小学校でも英検・漢検 中学校に支援職員1人配置(市町村 2023-04-04付)
金村良則教育長
【旭川発】剣淵町教委の金村良則教育長は5年度教育行政執行方針で、各種検定に関し、これまで中学校で英語・漢字・数学を実施してきたが、本年度から小学校にも英語・漢字検定を拡大し、学力向上につなげる意向を示した。学習生活支援については、中学校に新たに支援職員を1人配置し、生活・学習面のサポートを行っていく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【自ら学び社会で自立して共に生きる力を育てる】
▼自らいきいきと学ぶ学習活動の推進
学力の向上については、全国学力・学習状況調査の結果を分析し、振り返り学習など学習指導の工夫改善を図り、特に下位層の児童生徒の基礎学力の定着に取り組むほか、学校と家庭が連携して、子どもたちの家庭学習の習慣化に取り組んでいく。
情報教育では、GIGAスクール構想による児童生徒1人1台端末をより効果的に活用し、多様な子どもたちを誰一人取り残さない個別最適化された学びの推進に努めるとともに、情報技術を学習や日常生活で適切に活用できるよう、情報モラルを含めた情報活用能力の向上に取り組んでいく。
各種検定では、これまで中学校で英語・漢字・数学を実施してきたが、個々に習熟度に沿った目標を掲げ、学習意欲の向上に効果が表れていることから、本年度から小学校にも英語・漢字検定を拡大し、学力向上につなげていく。
▼一人ひとりの学びと育ちに応じた特別支援教育の充実
学習生活支援については、特別支援のニーズに対応して、中学校に新たに支援職員を1人配置し、生活・学習面のサポートを行っていく。
▼魅力ある高校づくりの推進
地域の農業関係機関や福祉施設、地域企業などと連携し、職業観を育むキャリア教育を支援するとともに、学校内外で活躍する高校生を応援し、活力ある学校生活や地域貢献活動、進路の実現など、剣淵高校の魅力を道内の中学校に発信していく。
教育振興事業補助金では、本年度から新たに未来のしんろ系列に「未来系列教育振興会」を設置し、補助金を交付し活動支援を行っていく。
就学支援では、新1年次生へのタブレット端末の貸与や資格取得費、委託実習や各種大会参加費、生徒通学費の補助を行っていく。
【多様な学びを支える教育環境を整える】
▼安全・安心で快適な学校の整備
食材費等の高騰によって給食の実施が大変厳しくなっているので、6年度に向け、給食費の改定を検討していく。
【地域ぐるみで子どもを育てる】
▼地域とともにある学校づくりの推進
社会に開かれた教育課程の実現を図るため、小・中学校合同の学校運営協議会と高校運営協議会を設置し、地域住民による学校運営方針の承認や運営状況の評価などを行う。社会教育に推進員を配置し、学校と地域との連絡調整の役割を担いながら、地域学校協働活動を推進していく。
(市町村 2023-04-04付)
その他の記事( 市町村)
和寒町 5年度教育行政執行方針 グローバル人材育成へ 乗り入れ授業の検討も
【旭川発】和寒町教委の沓澤昭一教育長は5年度教育行政執行方針で、グローバル人材の育成に向けた教育のさらなる充実に向けて取り組んでいく意向を示した。また、英語の授業と同様に、他の教科について...(2023-04-05) 全て読む
上川町 5年度教育行政執行方針 デジタル教科書を活用 修学旅行費や給食費補助
【旭川発】上川町教委の館山孝佳教育長は5年度教育行政執行方針で、学校におけるICT環境について、前年度から実証事業で取り組んでいるデジタル教科書によって、学習活動におけるICTの効果的な活...(2023-04-05) 全て読む
日高町5年度教育行政執行方針 校務支援システム検討 門別地区の適正配置再考
【苫小牧発】日高町教委の武田啓嗣教育長は、町議会定例会で5年度教育行政執行方針を説明した。教職員の働き方改革について、スクール・サポート・スタッフの導入や部活動の地域移行など、地域との協働...(2023-04-05) 全て読む
新ひだか町5年度教育行政執行方針 社会科副読本ICT化 中学校区で学力向上推進
【苫小牧発】新ひだか町教委の久保田達也教育長は3月上旬、第2回町議会定例会で5年度教育行政執行方針を説明した。4年度から各中学校区を単位に組織した「学力向上推進ブロック」で、小・中学校の授...(2023-04-05) 全て読む
鷹栖町5年度教育行政執行方針 授業支援ソフトを導入 学校給食費据え置きなど
【旭川発】鷹栖町教委の鷲下正彦教育長は5年度教育行政執行方針で、新たに授業支援ソフトを導入し、より効果的な学習を進める意向を示した。また、給食費の値上げを検討してきたが、町地域農業推進会議...(2023-04-04) 全て読む
鹿部中・長万部中が附属函館中と遠隔交流 地方創生に向け議論 社会科地理で協働的学びに期待
【函館発】生徒が自分の住む町の課題について調べることが一般的だった社会科の地理的分野。渡島管内の中学校では、道教育大学附属函館中学校(中村吉秀校長)との遠隔交流を通して、近隣市町の課題に視...(2023-04-04) 全て読む
地域の高校を存続させる方法は 町外から呼べる学校に 平取高存続へ初フォーラム
【苫小牧発】平取町・平取高校の魅力化を図り存続させる会(会長・遠藤桂一平取町長)は3月24日、中央公民館で「第1回平取高校と地域の未来を考えるフォーラム」を開催した。平取高存続に向け、住民...(2023-04-04) 全て読む
浦河町5年度教育行政執行方針 若手を大学教授が支援 浦河小等に通級指導教室
【苫小牧発】浦河町教委の浅野浩嗣教育長は、町議会定例会で5年度教育行政執行方針を説明した。本年度新たに、主に若手教員を対象にしたオンラインによる「授業改善クリニック」を大学教授の指導で行う...(2023-04-04) 全て読む
若手教員の授業改善へ浦河町教委 新たにクリニック実施 講師は道文教大・石垣教授
【苫小牧発】浦河町教委は5年度から新たに、主に若手教員を対象にしたオンラインによる「授業改善クリニック」を実施する。北海道文教大学の石垣則昭教授が講義を行い、双方向での質疑などを通して授業...(2023-04-04) 全て読む
音更町 5年度教育行政執行方針 家庭学習の習慣化を 学校運営協で研修会開催
【帯広発】音更町教委の福地隆教育長は5年度教育行政執行方針において、5年度に改定する「家庭学習のすすめ」を全児童生徒の家庭に配布し、学校と家庭が連携した家庭学習の充実と習慣化に取り組むこと...(2023-03-31) 全て読む