鷹栖町5年度教育行政執行方針 授業支援ソフトを導入 学校給食費据え置きなど(市町村 2023-04-04付)
鷲下正彦教育長
【旭川発】鷹栖町教委の鷲下正彦教育長は5年度教育行政執行方針で、新たに授業支援ソフトを導入し、より効果的な学習を進める意向を示した。また、給食費の値上げを検討してきたが、町地域農業推進会議および町米麦改良協会から町産米の提供を受けることとなり、据え置きとした。
執行方針の概要はつぎのとおり。
【学校教育の推進】
▼学力の向上
基礎的・基本的な学力の定着に向け、各校に配置する学習支援員を活用し、組織的な学習指導の工夫改善と、習熟度別指導や放課後学習などの取組によって、確かな学力を育てる。
土曜学習教室「がんばるど」を継続して開催するとともに、社会福祉協議会の「寺子屋」と連携を図り、学習意欲の向上や学習習慣の定着を図る。
▼ICT教育
新たに授業支援ソフトを導入し、より効果的な学習を進めるとともに、1人1台端末を用いたオンライン授業等の円滑化に向けた環境を整備していく。
デジタル教科書の本格導入に向けて、前年度に引き続き「学習者用デジタル教科書実証事業」に参加し、各種デジタル教材等の導入に向けた研究を進める。
情報技術を学習や日常生活で適切に活用できる情報モラルを含めた情報活用能力の向上と、引き続き、ICTサポートスタッフを配置し、授業での円滑な利活用に対する支援を行い、教育の質の向上につなげる。
SNS等によるトラブルが増加している状況も踏まえ、教職員や児童生徒に対して、情報モラル教育の機会を設けていく。
▼地域に開かれた教育
「鷹栖版ふるさと共育」を推進し、地域の人やものと積極的に関わりを持ちながら、学校と家庭・地域が教育の目標を共有し、協働で組織的な課題に対応するなど「地域とともにある学校づくり」の実現を目指していく。
▼豊かな心を育む教育
道徳教育の要となる道徳科は、子どもたちが多様な感じ方や考え方に接する中で、考えを深め、判断し、表現する力などを育む「考え・議論する」授業を推進する。
「いじめゼロであったかすな未来へ」を合言葉に、子どもたちに「命の大切さ」と「いじめを許さない心」を醸成する取組を充実させる。
▼学校給食
近年の食材価格の高騰を受け、給食費の値上げを検討してきたが、町地域農業推進会議および町米麦改良協会の協力により、主食の町産米を提供いただけることとなったので、据え置きとした。
今後も地域の生産者の支援をいただきながら鷹栖産の食材を積極的に活用し、感謝の気持ちと生命を尊重する心を育む食育と、安全・安心でおいしい学校給食の提供に努めていく。
▼教職員の働き方改革
専門スタッフや部活動指導員の配置を継続するとともに、中学校における「休日の部活動の地域移行」について協議会を立ち上げ、学校と地域との連携・協働により、望ましい移行体制の構築について調査・検討を進める。
▼高校支援
介護職員初任者研修をはじめとした町に根差した教育活動や入学準備金の支給など特色ある学校づくりを今後も支援するとともに、道の公立高校配置計画を注視しながら、各関係団体と連携して存続維持に努めていく。
(市町村 2023-04-04付)
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