子の声　新しい学校に　富良野市内新設校統合準備委　中学生の意見など情報共有

（学校 2023-04-04付）

　【旭川発】第３回富良野市内新設校統合準備委員会が２月中旬、富良野緑峰高校で開かれた。同校校舎を利用した富良野高校との統合による新設校の７年４月の開校に向け協議。名寄高校への視察に関する報告を行ったほか、２月上旬に富良野市教委主催で開かれた「ふらの中学生未来会議」で中学生から出された意見などについて情報共有した。

　第３回の会合には各校７人の管理職、事務長、教諭が参加。またオブザーバーとして富良野市教委から近内栄一教育長、宮本鎮栄委員が出席した。

　はじめに、富良野高の髙田安利校長があいさつ。５年に入り初めての会議であることに加え、５年度から本格的に準備が始まることから「現状の確認、情報共有、具体的にどういうスケジュールで進めるのか、きょうの会議の中で確認し、スタートしていければ」と述べた。

　また「統合を控えた中でも生徒たちは勉強、部活動、ボランティア活動に尽力している。地域の要望に応えられる新設校にしていかなければならないことをあらためて感じる」との考えを示した。

　議事では、総務部会・教務部会・生徒指導部会・進路指導部会・財務部会の５つの専門部会が進捗状況を報告した。

　うち生徒指導部会は名寄高への視察を行い、名寄産業高校との統合に当たり、制服に関するアンケートや校則についての意見交換、部活動、行事の決定などの準備の内容を報告した。

　続いて、髙田校長が校長協議会の中で学校像をまとめ「４月には皆さんに示したい」との方針を示した。

　小学科名に関しては、農業科・工業科を中心として検討していくことを、学名に関しては、道教委の校名の方針に沿うものとすることを確認した。

　また、ふらの中学生未来会議で中学生から出された主な意見などを紹介。その上で髙田校長は「これから子どもたちの声をできるだけ吸い上げて、新しい学校づくりにつなげていきたい」、近内教育長は「子どもたちの意見を聞く機会を設けるとともに、子どもたちに高校のことを情報提供しながら、自分たちが高校生になったときのイメージをしっかり持ってもらい、可能な限り地元の高校に通ってもらえるように進めていきたい」と述べた。

　次回の準備委については、４月中旬～下旬に実施することを決めた。

(学校 2023-04-04付)