帯広三条高コンソーシアム会議　本年度活動の課題探る　課題発見の動機付けなど

（学校 2023-04-06付）

　【帯広発】道教委による道ＣＬＡＳＳプロジェクトの指定を受けている帯広三条高校（合浦英則校長）は、３月下旬に第２回コンソーシアム会議を開いた。オンラインで参加した関係者６人は４年度の取組を振り返り、課題発見の動機付けや教科教育との関連性など、本年度の活動に向けて課題点等を話し合った。

　同校は「生徒の進路希望に沿った探究的な学び、ならびに都市型の地域協働探究活動のプログラム構築」を研究テーマにプロジェクトを推進。４年度に１年生を対象としたゼミ形式の探究活動を始動し、５年度からは進路希望に応じた類型別探究活動を始める。

　この日、合浦校長はプロジェクトの目的を示し、４年度の取組を紹介した。１年生の探究活動では、経済産業省「未来の教室」実証事業に２つのゼミが参加し、第三者評価を取り入れることで成果物の絶対的評価を実現。「適切なフィードバックに外部評価が有効だと実感したが、事業外では費用負担が発生する」との課題も上がった。

　また、地域コーディネーターの配置に関して「学校と外部人材の橋渡し」「探究活動のサポート」「積極的な広報活動」など、学校側が感じた多くの利点を提示。今後、定期的な打ち合わせの時間確保や人件費負担などの課題解決に向けて、検討を進める意向を示した。

　参加者は、２月に開かれた１年生探究活動の発表会を振り返り「課題発見の動機付けが大切」と助言。「年度初めなどに管内企業等の先駆的な取組に触れる機会があると、新たな活動につながるのでは」などと話した。

　また「教科教育との関連性、教養の必要性を生徒が感じる指導も心がけてほしい」との意見が上がった。

　連携校の本別高校・小林央教頭が参加者に「生徒の活動を周知する方法」を質問した。一人は「人を集めるより、人が集まる場所を選ぶことが大切」とし、札幌市内の地下歩行空間で高校生が成果物を披露していることを紹介。「同時に、通行人が足を止めるような発表も重要となる」と伝えた。

(学校 2023-04-06付)